バフェット太郎です。

11月7日、トルコ中銀のウイサル総裁がエルドアン大統領によって更迭されました。総裁が更迭されるのは1年4カ月ぶり2回目の出来事で、後任としてエルドアン大統領と関係が近い元財務相のナジ・アーバル氏が総裁に就任しました。

ウイサル総裁が更迭された理由は明確に示されていませんが、中銀が9月に2年ぶりの利上げに踏み切ったことが背景にあると見られています。

そもそもトルコは、リラ安によるインフレに頭を悩ませていて、リラ安を是正する必要がありました。そこで中銀はリラ安に歯止めをかけるために、金利を引き上げる必要があるのです。これは、世界の投資マネーというのは、相対的に金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあるためです。

しかし、エルドアン大統領はかねてから「金利は悪だ」として利上げに否定的な考えを持っています。実際、ウイサル総裁の前のチェティンカヤ総裁も、エルドアン大統領の利下げ要請に従わなかったことが理由で更迭されています。

つまり、トルコ中銀は独立性を失っていますから、今後は利上げどころか利下げに踏み切る可能性が高く、一段のリラ安が加速してしまうことが恐れがあるんです。

そのため、利上げに踏み切れないトルコ中銀は為替介入に迫られると思います。為替介入とは、自国で保有するドルを売って、リラを買い戻すことで、ドル安リラ高に誘導するというものです。

しかし、これには問題もあります。それはトルコ中銀はドルを無限に保有しているわけではないという問題です。

【外貨準備高】
2
トルコの外貨準備高は約430億ドルと、前年同月の約800億ドルと比べて半分近く減少しているので、このままリラ安に歯止めかからなければ、外貨準備高が枯渇してしまう可能性があります。

すると、いよいよトルコはリラ安を止めることができないほか、ドル建ての債務も返済することができなくなりますから、デフォルト(債務不履行)が現実味を帯びてくるというわけです。

日本には利回り10%を超えるトルコ投信が販売されていますが、それに1000万円投資しても毎年100万円の利息が受け取れるわけではなくて、リラ安によって元本が大幅に目減りするだけですから、トルコへの投資は禁物です。

グッドラック。

SPONSORED LINK