バフェット太郎です。

米10年債利回りの急騰を受けて、ハイパー・グロース株が軒並み値を下げています。

【米10年債利回り:日足】
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米10年債利回りの日足チャートを眺めると、200日移動平均線を上にブレイクアウトしたことが確認できます。これは、ファイザー・バイオンテック連合が開発中のコロナワクチンを巡って有効性が確認されたとの会社発表が好感されたためです。

コロナワクチンが完成すれば経済活動が本格的に再開することによって、原油や銅などコモディティ価格の値上がりすることが予想されます。それはすなわち、インフレ率を押し上げることに他ならないため、将来のインフレ率を織り込む長期金利は上昇しやすいのです。

そして、長期金利と株式のバリュエーションはシーソーの関係にありますから、ハイパー・グロース株は大きく下落しやすいです。

「株式のバリュエーション」とはPERのことで、かみ砕いて言えば投資家の期待値のようなものです。そのため、将来の期待値が大きい高PER株ほど、長期金利の上昇で暴落する傾向にあるのです。

実際、ハイパー・グロース株の代表銘柄であるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)は直近の高値から36%も暴落しています。

【ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM):日足】
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そのため、仮にファイザー・バイオンテック(PFE・BNTX)連合が11月第3週に提出するコロナワクチンの緊急使用許可がFDA(米食品医薬品局)によって承認されれば、長期金利はさらに急騰することが予想されるだけでなく、それに伴うハイパー・グロース株の暴落が予想されます。

【バリュー株指数÷グロース株指数:日足】
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このチャートはS&Pバリュー株指数をS&Pグロース株指数で割ることで求めた指数の推移です。この指数の見方は指数が下落すればするほどグロース株が優位である一方、反対に上昇すればするほどバリュー株が優位であることを意味します。

つまり2020年以降、50日移動平均線をレジスタンス(上値抵抗線)にして一貫してグロース株が優位が続いたわけですが、ついに50日移動平均線を上にブレイクアウトしたことで、バリュー株投資の時代が始まりつつあることが示唆されます。

ただし、バリュー株投資の時代が訪れるかどうかはコロナワクチン次第です。

仮にファイザー・バイオンテック連合によるコロナワクチンが失敗し、さらにモデルナ(MRNA)まで失敗すれば、コロナの脅威が収まらないことから長期金利は再び暴落し、ハイパー・グロース株が大暴騰することが予想されます。

いずれにせよ「ワクチン次第」ですから、「必ずバリュー株投資の時代が訪れる!」とか「必ずハイパー・グロース株投資の時代が続く!」とは言い切れません。

個人投資家の中には「グロース株に長期で投資するだけでお金持ちになれる」と考えている人もいるかもしれませんが、グロース株だけが低迷する時代もあることを考えると、それができる人は決して多くはありません。

実際、00年のドットコムバブル崩壊以降、米グロース株は10年間低迷したことで、グロース株のみを買い持ちし続けた個人投資家は皆無だったのです。

ちなみに、00年代の新興国株ブームの中でS&P500ETFのみに集中投資して長期で保有し続けた個人投資家も皆無でしたから、特定の国やセクターに集中投資する場合はそれなりの覚悟と忍耐力が必要です。

バフェット太郎の考えは、資産の大半を長期的な資産形成ができる投資対象に振り向ける一方で、資産の一部は「趣味の投資」として時代の潮流に乗るような投資対象に投資すればいいと考えています。

ですから、ワクチン開発が成功すればオールドエコノミーなどのバリュー株に投資すればいいですし、ワクチン開発が失敗すればハイパー・グロース株に投資をすればいいと思います。

グッドラック。

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