バフェット太郎です。

ドル安が加速しつつあります。

【ドル指数:週足】
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ドル指数は通貨バスケットに対して91.97と、前回の安値91.75に接近しています。16年、17年もこの水準をサポートライン(下値支持線)に反発していましたが、今回はこのサポートラインを下にブレイクアウトして、18年の安値88.15を目指す公算が大きいです。

ドル安が加速する可能性が高まっている主な要因は、世界の投資家がリスクオンに動くことが予想されているためです。

ファイザー・バイオンテック連合が開発した新型コロナワクチンは、12月10日以降にもFDA(米食品医薬品局)の承認を受けることが期待されていますから、仮に承認されれば投資家がリスクの高くコロナ禍で売られてきた新興国の株や債券、コモディティを買い向かうことが考えられるのです。

また、実現するかどうかはわからないものの、バイデン政権による巨額のインフラ投資は財政懸念を高めることに繋がりますから、これもドル安を加速させる要因となり得ます。

さらに、バイデン政権ではトランプ政権が進めた保護貿易から脱却して、自由貿易を加速させることが期待されていますから、世界経済の成長を後押しが期待されることも米国の投資家が海外に資金を向ける材料となります。

【ドル円(週足):1990-2020】
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ちなみに、ドル円相場は1ドル100円水準のサポートラインをターゲットに急落する可能性が高いです。そして、仮にコロナワクチンが承認されれば、100円水準を割り込んで85円をターゲットに一段と下落すると考えられます。

そのため、米国株だけに投資している個人投資家たちは、仮に株高が加速しても為替差損で利益が相殺される可能性があるので、新興国株や金、ビットコインへの投資、あるいはFXで為替ヘッジをする必要があるかもしれません。

グッドラック。

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