バフェット太郎です。

米最大規模のクリスマスセールであるブラックフライデーは、実店舗の客数が前年比52%減と半減した一方で、通販の支出額は22%増でした。

新型コロナウイルスの感染拡大「第3波」が襲来していることから、多くの米国民が外出を控えたことで、クリスマス商戦の戦場は実店舗からネットに移りました。

そもそもブラックフライデーとは、感謝祭(11月の第3木曜日)の翌日に当たる日のことで、小売店などが大規模な安売りセールを実施し、買い物客が殺到、小売店が黒字になることからブラックフライデー(黒字の金曜日)と呼ばれています。

米アドビによれば、ネット通販の売上高は90億ドルと、前年比21.6%増で、米国の1日あたりの通販での消費額としては、昨年のサイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)に次ぐ2番目の規模だそうです。

また、スマホで商品を購入する人たちが増えているようで、スマホでの支出額は前年比25.3%増の36億ドルと、ネット全体の支出額の40%を占めました。

ちなみに、30日のサイバーマンデーは米国でネット通販企業が一斉に大幅な値引きをするわけですが、支出額は前年比15~35%増の108億~127億ドルと過去最高を記録する見通しです。

【アマゾン・ドットコム(AMZN):日足】
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【ショッピファイ(SHOP):日足】
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アマゾン・ドットコムとショッピファイのチャートを眺めると、上値が次第に切り下がっていることがわかると思います。

これは、これらの銘柄はこれまで新型コロナウイルスの感染危機により、「巣籠り消費」が拡大したことを追い風に株価が大きく上昇してきましたが、コロナワクチンが承認されれば、2021年以降は前年の売上実績を上回ることが難しくなるためです。

つまり、今後は売上高成長率が鈍化することから、株が買われにくいのです。

その一方で、ウォルマート(WMT)やターゲット(TGT)の株価は好調です。

【ウォルマート(WMT):日足】
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【ターゲット(TGT):日足】
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アマゾンとショッピファイの上値が切り下がる一方で、ウォルマートとターゲットの株価は上値を切り上げています。

これは、ウォルマートもターゲットもネット通販事業の拡大に成功してきたものの、売上高に占める実店舗の売上高の方が圧倒的に大きいため、ワクチンが承認されればこれらの銘柄は恩恵を受けやすく、業績拡大への期待感から株高が加速しているのです。

グッドラック。

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