バフェット太郎です。

日本経済新聞によれば、モデルナ(MRNA)の新型コロナワクチンは17日にもFDA(米食品医薬品局)から承認される見通しとのこと。

モデルナが公表した臨床試験の最終分析によれば、治験参加者3万人超の半数にワクチンを投与し、残りの半数には効果のない偽薬を与えて調査したところ、その後治験参加者の196人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち185人が偽薬の投与者で、ワクチン接種者は11人だったそうです。

そのため、モデルナのコロナワクチンの有効性は94%です。

また、新型コロナウイルスに感染した治験参加者196人のうち30人が重症化しましたが、いずれも偽薬の投与者で、ワクチンを接種した治験参加者で重症化した人は一人もいませんでした。

さらに、現時点で深刻な副作用は確認されていないので、感染危機が深刻化していることを踏まえれば、承認される見通しが高いようです。

ちなみに、モデルナに先駆けてファイザー・バイオンテック連合がすでにFDAに新型コロナワクチンの緊急使用許可を申請しており、10日の第三者委員会で審議される予定です。承認されれば、直ちに供給される予定ですが、医療従事者や高齢者が優先して接種するため、一般の人々が接種できるのは春以降になる見通しです。

【モデルナ(MRNA)】
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モデルナの株価は9月の安値54.21ドルから、わずか三カ月で152.74ドルとおよそ3倍に値上がりしています。

ただし、承認されれば株価は暴落する可能性が高いです。というのも、相場の格言に「噂で買って、事実で売る」というものがあるからです。

そもそも、株価というのは将来を織り込むんで動くものですから、噂や思惑で株価はどんどん上昇するのです。とりわけ、そうした思惑の期間が長ければ長いほど株価は上昇を続けるものです。

ところが、事実が分かった頃には、将来の業績はすでに株価に織り込まれているので、「材料出尽くし」の売りが広がってしまうのです。

そのため、モデルナの株価が大きく上昇するのは、承認されるかどうかがわかる17日頃までになります。

とはいえ、市場参加者もまた「噂で買って、事実で売る」という相場の格言を知っていますから、17日よりも先回りして相場から降り始めるので、株価のピークは近いと言えます。

ちなみに、仮に承認されなければ、その時は目も当てられない大暴落となることを考えれば、承認されてもされなくても株安になるわけですから、投資家らはそろそろ次の銘柄に乗り移った方が良さそうです。

グッドラック。



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