バフェット太郎です。

著名投資家ウォーレン・バフェット率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)の副会長チャーリー・マンガーによれば、「ワクチンの普及に伴い、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が一年程度で取るに足らないものになる」とのこと。

また、マンガーは株式市場の今後10年間のリターンについて、「過去10年間よりも低くなる」との予想を示しました。

さらに、ここ数年の量的緩和の規模や巨額の財政赤字について「我々は極めて未知の領域にいる」とした上で「今日のようなドル紙幣の大量印刷が、何ら問題なく非常に長期間に渡って行われることは、これまでに一度もなかった。我々は非遊びに極めて近い状況にあると思う」と警鐘を鳴らしました。

つまり、マンガーは将来のインフレを懸念しており、今後ドル紙幣の価値が暴落する可能性を指摘しているわけです。

また、今後10年間のリターンについて「過去10年よりも低くなる」との発言は、おそらくインフレ調整済みのリターンだと思われます。

【S&P500種指数トータルリターン】
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たとえば、過去10年のS&P500種指数のトータルリターンは年率平均15.15%でした。仮に年率2%のインフレ率を差し引けば、インフレ調整済み実質トータルリターンは年率平均13.15%になります。

これは過去200年のインフレ調整済み実質トータルリターンの6.8%を大きく上回る数字ですから、とりわけ好調だった2010年代と比較すれば、2020年代はそれよりは低迷することが予想できます。

とはいえ、向こう10年のリターンが過去10年よりも低くなる可能性があるからと言って、株式投資をしないのは愚の骨頂です。なぜなら、マンガーはその後に量的緩和の規模や巨額の財政赤字に対して警鐘を鳴らしていて、インフレへの懸念を示しているからです。

インフレとは物の値段が上がることですが、本質的な意味は通貨の価値が値下がりすることです。そのため、仮に向こう10年のリターンが過去10年を下回るからと言って株式に投資せず、現金だけを保有していたら、それは資産を年率2~3%で溶かしているようなものなのです。

この2~3%という数字はインフレ率のことですが、仮にインフレ率が4~5%に上昇すれば、そのペースで現金の価値が漸減することを意味します。

そのため、誰もがインフレヘッジとして株式投資をする必要があるのです。なぜなら、モノの値段が上がるということは、企業の売上高が上がりますし、賃上げはインフレに遅れてやってくるので、企業業績は拡大しやすいからです。すると、株価は企業業績の拡大とともに値上がりすることが期待できます。

従って、向こう10年のパフォーマンスが飛び抜けて高かった過去10年と比べて低いかもしれないからと言って、米国株投資に悲観的になる必要は全くありません。

むしろ、FRBは量的緩和の拡充を検討しているわけですから、米国株の方向性としては基本上にしか向いていません。

グッドラック。

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