バフェット太郎です。
世界の石油供給量は長期的に見ると不足する恐れがありそうです。
ノルウェーのコンサルタント会社ライスタッド・エナジーによれば、たとえ再生可能エネルギーへのシフトが起こったとしても、世界的に油田の探査や新規掘削が不十分であることから、原油は2050年までに供給不足に陥りかねないとのこと。
仮に原油が供給不足に陥れば、原油価格が急騰するほか、エネルギー株が大きく上昇する可能性があります。
また、コンサルタント会社ウッド・マッケンジーによると、将来の石油需要を満たすには石油企業は既に発見された油田に投資する必要があるとのこと。しかし、現在は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて原油需要が低迷し、開発コストが高くなっているため、石油企業は油田への投資に消極的になっています。
ちなみに、IEA(国際エネルギー機関)は年次見通しで、石油供給への十分な投資が実施されるのかどうかは不透明だと指摘した上で、長期的に十分な石油が供給されることを「当たり前のように思わない方がいい」と指摘しました。
【原油先物価格:日足】

原油先物価格の日足チャートを眺めると、これまで44ドルをレジスタンス(上値抵抗線)に抑えられてきましたが、それを上にブレイクアウトしたことで一段と上昇するかどうかが注目されます。
【原油先物価格(週足):1999-2020】
さて、原油先物価格の長期チャートを眺めると、原油価格は2008年の147ドルをピークに一貫して下落していることがわかります。
これは、2008年の金融危機により原油需要が低迷したほか、2010年代になると米シェールオイル企業が相次いで増産体制に入ったことで供給過剰状態に陥ったためです。
また、現在もシェール企業の平均生産コストが50ドル前後だと言われていることから、いったんは50週移動平均線の53ドルをターゲットに上昇するかもしれませんが、そこから一段と上昇するかどうかはわかりません。
ただし、株式市場では投資マネーが次第にエネルギー株にシフトしている兆候も見られます。
【S&P500ETF÷エネルギー株ETF】

S&P500ETFをエネルギー株ETFで求めたこの指数は2008年以降一貫して上昇してきたことがわかります。
この指数の見方は、指数が上昇すればS&P500ETFがエネルギー株ETFに対して買われてきたことを意味する一方、指数が下落すればS&P500ETFがエネルギー株ETFに対して売られてきたことを意味します。
そのため、1999年から2008年にかけては、エネルギー株ETFはS&P500ETFを一貫してアウトパフォームしてきたわけです。
また、このチャートからわかることは、一度エネルギー株ETFに、あるいはS&P500ETFに投資資金が流れ始めると、それが10年くらい続く傾向にあるということです。
そのため、2020年の12.17を起点に下落トレンドに入ったのならば、今後2030年頃にかけてエネルギー株ETFがS&P500ETFに対して強含むと予想することができます。
ちなみに、指数は現在9.13と50週移動平均線の8.83に接近していますから、この水準を下に抜けるかどうかが注目されます。
これまで多くの投資家がエネルギー株について悲観的に見てきましたが、「最高のチャンスとは、絶望の極みに訪れる」というジョン・テンプルトン卿の言葉を借りれば、2020年はエネルギー株を投資するのに最高のチャンスだったのかもしれません。
グッドラック。
世界の石油供給量は長期的に見ると不足する恐れがありそうです。
ノルウェーのコンサルタント会社ライスタッド・エナジーによれば、たとえ再生可能エネルギーへのシフトが起こったとしても、世界的に油田の探査や新規掘削が不十分であることから、原油は2050年までに供給不足に陥りかねないとのこと。
仮に原油が供給不足に陥れば、原油価格が急騰するほか、エネルギー株が大きく上昇する可能性があります。
また、コンサルタント会社ウッド・マッケンジーによると、将来の石油需要を満たすには石油企業は既に発見された油田に投資する必要があるとのこと。しかし、現在は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて原油需要が低迷し、開発コストが高くなっているため、石油企業は油田への投資に消極的になっています。
ちなみに、IEA(国際エネルギー機関)は年次見通しで、石油供給への十分な投資が実施されるのかどうかは不透明だと指摘した上で、長期的に十分な石油が供給されることを「当たり前のように思わない方がいい」と指摘しました。
【原油先物価格:日足】

原油先物価格の日足チャートを眺めると、これまで44ドルをレジスタンス(上値抵抗線)に抑えられてきましたが、それを上にブレイクアウトしたことで一段と上昇するかどうかが注目されます。
【原油先物価格(週足):1999-2020】

さて、原油先物価格の長期チャートを眺めると、原油価格は2008年の147ドルをピークに一貫して下落していることがわかります。
これは、2008年の金融危機により原油需要が低迷したほか、2010年代になると米シェールオイル企業が相次いで増産体制に入ったことで供給過剰状態に陥ったためです。
また、現在もシェール企業の平均生産コストが50ドル前後だと言われていることから、いったんは50週移動平均線の53ドルをターゲットに上昇するかもしれませんが、そこから一段と上昇するかどうかはわかりません。
ただし、株式市場では投資マネーが次第にエネルギー株にシフトしている兆候も見られます。
【S&P500ETF÷エネルギー株ETF】

S&P500ETFをエネルギー株ETFで求めたこの指数は2008年以降一貫して上昇してきたことがわかります。
この指数の見方は、指数が上昇すればS&P500ETFがエネルギー株ETFに対して買われてきたことを意味する一方、指数が下落すればS&P500ETFがエネルギー株ETFに対して売られてきたことを意味します。
そのため、1999年から2008年にかけては、エネルギー株ETFはS&P500ETFを一貫してアウトパフォームしてきたわけです。
また、このチャートからわかることは、一度エネルギー株ETFに、あるいはS&P500ETFに投資資金が流れ始めると、それが10年くらい続く傾向にあるということです。
そのため、2020年の12.17を起点に下落トレンドに入ったのならば、今後2030年頃にかけてエネルギー株ETFがS&P500ETFに対して強含むと予想することができます。
ちなみに、指数は現在9.13と50週移動平均線の8.83に接近していますから、この水準を下に抜けるかどうかが注目されます。
これまで多くの投資家がエネルギー株について悲観的に見てきましたが、「最高のチャンスとは、絶望の極みに訪れる」というジョン・テンプルトン卿の言葉を借りれば、2020年はエネルギー株を投資するのに最高のチャンスだったのかもしれません。
グッドラック。
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