バフェット太郎です。

FDA(米食品医薬品局)がモデルナ(MRNA)の新型コロナワクチンの緊急使用許可を承認しました。

これにより、12月のワクチン供給量は倍増し、2021年の春か夏頃までに希望者全員にワクチンを提供するという政府の目標到達に近づくことが予想されます。

モデルナのワクチンはファイザー・バイオンテック連合が共同で開発したワクチンよりも補完や取り扱いの要件が厳しくないことから、迅速な大量接種を後押しすることが期待されます。

たとえば、ファイザーのワクチンは特殊な冷凍庫かドライアイスを使って超冷温で出荷・保管する必要があるため、対応できる施設が少なく、主に大型病院や都市部に限られますが、モデルナのワクチンは一般的な医療用冷蔵庫で保管することができます。

さらに、ファイザーのワクチンは解凍後に冷蔵保存できる期間はわずか5日のみですが、モデルナのワクチンは解凍後、冷蔵庫で30日間保管することができます。

加えて、ファイザーのワクチンは最低でも約1000回分の注文が必要ですが、モデルナの場合はわずか100回分から注文することができるので、小規模施設でも対応することができます。

ちなみに、有効性については、ファイザーが4万4000人を対象とする治験で95%、モデルナは3万人の治験で94.1%の予防効果が発揮されています。

【モデルナ(MRNA):日足】
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モデルナの株価は140ドルと、直近の高値178ドルから21%安と急落しています。

これは、ファイザーのコロナワクチンの承認を受けて、モデルナのワクチンも承認されることが確実視されたことで、材料出尽くしによる「売り」が広がったためです。

そもそも、モデルナは政府から承認を受けた製品はこれまでひとつもなく、今回のコロナワクチンが初めての承認になります。そのため、時価総額こそ555億ドル(5兆7000億円)と巨大ですが、「コロナワクチン承認」というひとつの材料だけで上昇してきたことを考えれば、材料出尽くしの「売り」の規模は予想以上に大きくなるかもしれません。

ちなみに、今後の景気見通しはコロナワクチンの普及まで未だ4~5カ月程度時間を要することから下振れリスクがあります。

仮に景気が下振れした場合、投資マネーは安全資産とされる債券に流入しますから、長期金利は急落(価格は上昇)します。

【米10年債利回り:日足】
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米10年債利回りの日足チャートを眺めると、8月以降、緩やかに下値を切り上げて上昇していることがわかると思います。

そのため、現在の方向性は上を向いているので、現状、景気は下振れリスクよりも上振れリスクの方が高いと思います。

しかし、このトレンドラインを下に割り込むようなら、景気の下振れリスクの高まりとともに、長期金利と逆相関の関係にある株式のバリュエーションは上昇することが予想されますから、高PER株の多いハイパーグロース株は再び大きく上昇すると考えられます。

グッドラック。



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