バフェット太郎です。

2020年を振り返ると、3月に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により株式市場は大暴落しましたが、結局S&P500種指数は+14.6%と二桁成長でした。

【S&P500種指数:2019】
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株式市場が直近の高値から35%安と大暴落した3月、投資家の中には狼狽売りに走った人や、二番底が来るのを懸念して買い戻しや積立投資を怠った人も少なくありませんでした。

また、最悪のパターンは「暴落が来たら株式投資を始めよう」と、いつまで経っても投資を始めなかった人たちが、せっかく投資を始めるチャンスが訪れたのにも関わらず、みすみす見逃してしまったことです。

そもそも投資の世界では、投資タイミングを正確に計ることなど誰にもできないことで知られていますが、経験の浅い未熟な投資家ほど(あるいは未経験者ほど)タイミングを計れるものと考えているので絶好のチャンスを逃してしまうのです。

つまり、多くの個人投資家に取って最適な投資戦略は、ダウ平均が2万ドルを割り込んでも、あるいは3万ドルの大台を突破しても、毎月愚直に積立投資をすることです。

【各国ETF騰落率】
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さて、各国のETF騰落率を比較すると、米国株は17カ国中3番目に良いパフォーマンスで、最もパフォーマンスが良かったのが韓国株でした。また、日本株も5番目に良いパフォーマンスと健闘しました。

さらに、プラスで取引を終えたのは17カ国中7カ国で、半分以上がマイナスに沈みました。とりわけブラジルが22.1%安と最もパフォーマンスが悪かったです。これは、新型コロナウイルスのパンデミックにより失業率が急上昇しているほか、ブラジル中央銀行の利下げを背景に金融株が軒並み急落しているためです。

全体的な傾向としては、米国や日本、韓国といった先進国株が堅調だった一方で新興国株が軟調でした。

【S&P500ETF(IVV)と新興国株ETF(EEM):2010-2020】
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ちなみに、過去10年を振り返ると、S&P500ETF(IVV)が231%高と、およそ3.3倍値上がりしたのに対して、新興国株ETF(EEM)はわずか21.3%高に留まるなど低成長でした。そのため、この10年間だけを見れば、米国株に一強時代が続いたと言えます。

ただし、この傾向が2021年以降も続くかどうかはわかりません。

【IVV・EEMレシオ:2000-2020】
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IVVをEEMで割ることで求めたこの指数は2020年の8.40をピークに50週移動平均線を割り込みました。

この指数の見方は指数が上昇すれば米国株が新興国株をアウトパフォームする一方、指数が下落すれば米国株が新興国株をアンダーパフォームすることを意味します。

過去を振り返れば、2000年から2010年までの10年間、一貫して米国株は新興国株をアンダーパフォームしてきた一方で、2010年から2020年までの10年間は、一貫して米国株が新興国株をアウトパフォームしてきました。

つまり、一度米国株が新興国株をアンダーパフォーム(あるいはアウトパフォーム)し始めたら、そのトレンドは10年くらい続くということです。

そして、今、このトレンドが下がり始めてきたということは、これから向こう10年間、米国株が新興国株をアンダーパフォームする可能性が高まっているということです。

もちろん、2018年の時のように指数が200週移動平均線に反発して再び上昇し始めるかもしれませし、2009年~2011年の時のように、しばらくの間はどちらもパフォーマンスに大差がなく、方向性がつかみにくい時期が続くかもしれません。

とはいえ、2021年の下半期以降は、コロナワクチンの普及により景気回復が期待できること、そして、ゼロ金利政策が続く可能性が高いことから、投資マネーは金利を求めて比較的リスクの高い新興国株に流入しやすいです。

そのため、2021年は明確に新興国株投資の時代が始まったことが実感できないものの、10年後に2021年を振り返ってみると、新興国株投資を始めるにはちょうど良いタイミングだと思えるかもしれません。

グッドラック。

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