バフェット太郎です。

米ジョージア州の上院2議席を巡る決選投票は激戦の末、民主党が2議席獲得する公算が高まってきました。

まず、1議席は民主党のラファエル・ワーノック氏の得票率が50.6%と、共和党のケリー・ロフラー氏を破って当選を確実にしました。

残るもう1議席は民主党のジョン・オソフ氏と共和党のデビッド・パーデュー氏が争っており、現在の得票率はオソフ氏が50.2%、パーデュー氏が49.8%と、オソフ氏がわずかにリードしています。

開票率は98%で、残りの票は翌朝に持ち越されましたが、持ち越された票の多くは郵便投票によるものですから、民主党のオソフ氏が勝利する公算が大きいです。(※共和党支持者は郵便投票を嫌うため)

そのため、民主党はジョージア州の2議席を獲得することで計50議席を上院で獲得し、共和党の議席数に並びました。仮に上院での採決で、賛否が50対50となった場合、上院議長を務める民主党カラマ・ハリス副大統領の一票で最終決定します。

つまり、議会は「ブルーウェーブ(大統領、上下両院のすべて民主党)」となるため、法人増税やキャピタルゲイン増税が実現する公算が大きいです。

また、巨額の財政出動が予想されることから、米10年債利回りは1.1%と急騰(価格は急落)しています。

加えて、長期金利の上昇は(PERなど)株式のバリュエーションの低下に繋がりますから、高PER株の多いナスダック先物は2%安と急落しています。

ただし、長期金利がこのまま上昇し続けるということはあまり考えられません。なぜなら、長期金利の上昇は景気の腰折れリスクになるため、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和の規模を拡大することで金利を抑え付けることが予想されるからです。

加えて、法人増税とキャピタルゲイン増税は下院の承認と上院の51%の賛成で可決することができますが、巨額の財政出動には上院の60%の賛成(スーパー・マジョリティ)が必要になるため、実現する公算が小さいのです。

そのため、長期金利がこのまま上昇し続ける可能性は低いので、金利の急騰に弱い高PER株は金利の落ちつきとともに再び買い戻されると思います。

グッドラック。

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