バフェット太郎です。

ウォールストリート・ジャーナルによれば、次期財務長官に指名されているジャネット・イエレン前FRB議長が米上院で開かれる指名承認公聴会で、為替相場について「市場で決まる相場を尊重する」と明言し、競争優位性のために弱いドルを目指さないことを明らかにする見通しとのこと。

トランプ大統領はかねてから米国の輸出競争力を高めようと、弱いドル、つまりドル安を求めていましたから、そうした方針と決別することを意味します。

また、他国が自国の輸出競争力を高めるために、意図的に通貨安に誘導することは容認しない姿勢を示しました。

ただし、イエレン氏の方針を受けてこれからドル高が加速するわけではありません。イエレン氏はあくまで意図的にドル安にすることは目指していないだけで、”結果的に”ドル安にる場合、それを容認すると言っているわけです。

ちなみに、バフェット太郎は今後、為替相場はドル安に向かうと考えています。なぜなら、FRBによるゼロ金利政策が長期化することが予想される一方で、感染危機収束に伴い、世界経済が回復することが予想されるからです。

そもそも世界の投資マネーとは、金利の低い所から高い所へと流れる傾向にありますから、ゼロ金利政策を維持する米国から、高金利の新興国へと流入することが予想されるからです。

また、ドル指数の15年周期も今後ドル安が加速することを示唆しています。

【ドル・サイクル】
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過去52年を振り返ると、ドル指数が6~9年の上昇と下落を交互に繰り返していることがわかると思います。

また、ドル指数は15年から16年周期でピークをつける傾向にあるので、仮に2017年を起点にドル安トレンドが始まったとすれば、6年~9年後の2023年~2026年頃まで下落し続けた後、2032年か2033年頃に再びピークをつけることが予想されます。

そのため、これまで不人気だった高金利通貨に投資するようなFXが再び人気化する公算が大きいほか、新興国株投資も人気化すると思います。

グッドラック。

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