バフェット太郎です。

台湾の優良株、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)は世界的な半導体需要の増加を背景に株価が急騰しています。

【台湾セミコンダクター(TSM):週足】
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半導体の需要はとりわけ自動車を中心に不足していて、米国、日本、ドイツなど各国が台湾当局に半導体増産の協力を要請しています。

自動車用半導体の供給が不足している主な要因は、米国による対中制裁を受けている中芯国際集成電路製造(SMIC)から台湾セミコンダクターに生産依頼がシフトしていることに加えて、コロナ禍で自動車通勤を選択する人が増えたことで、世界的に自動車需要が急速に回復しているためです。

しかし、車用半導体は利幅が薄いことに加えて需要は景気に左右されるため、台湾セミコンダクターは簡単に増産に踏み切ることができません。もし、需要が落ち込めば半導体が値崩れを起こすからです。

そのため、今後は半導体の価格を値上げすることで対応することが予想されています。

これまで、自動車メーカーが半導体メーカーに対して値下げ要求することで、自動車メーカーは利益を稼いでいましたが、需給バランスが崩れたことで半導体メーカーの立場が強くなっています。

また、半導体は自動車だけでなく、パソコンなどの家電製品でも利用されるので、今後、半導体が使われるあらゆる製品で値上げが加速する可能性があります。

ちなみに、半導体不足の解消は2021年後半になることが予想されていて、時間が掛ることが想定されています。

【ヴァンエック・ベクトル半導体ETF(SMH):週足】
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ヴァンエック・ベクトル半導体ETFは米国に上場している半導体関連株25銘柄で構成される指数に連動することを目指した半導体ETFです。

国別では米国が75%、台湾15%で、台湾セミコンダクターとエヌビディア、インテルの上位3銘柄で3割を占めています。

現在、50週移動平均線からかなり乖離しており、割高感があるので短期的に見れば調整局面を迎える公算が大きいですが、今後も上昇トレンドが続くことが予想されます。

グッドラック。 

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