バフェット太郎です。

ウォールストリート・ジャーナルによれば、TikTokのライバルで、中国ハイテク大手のテンセントが出資する「快手」が近く香港市場でIPOするそうです。

快手は2011年にGIF(チャットで使用されるアニメ画像)作成アプリとしてローンチされましたが、現在は中国のショート動画アプリとして抖音(Douyin:中国国内版TikTok)に次ぐ二番手に位置する競合に成長しました。

快手のユーザー数は2億6200万人、ユーザー1人当たりのアプリ視聴時間は1日86分と、TikTokの52分を大きく上回っています。

快手とTikTokの違いは、TikTokが音楽やダンス中心のショート動画であるのに対して、快手は大都市以外の普通の人々の日々の暮らしを記録するアプリで、小規模都市に住むユーザーの利用が多いです。

【売上構成比】
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快手の売上構成比は全体の3分の2をライブストリーミング(投げ銭による手数料)が占めており、広告は3分の1を占めています。

また、今後はEC(電子商取引)での収益の拡大が加速することが予想されます。たとえば、ユーザーがインフルエンサーが紹介した化粧品を快手を通じて購入した場合、売上高の数%を手数料として稼ぐというものです。

快手は人々の日々の暮らしを記録するアプリであることを考えると、化粧品や日用品、服飾・小物、パソコン・家電製品、文房具を専門とするインフルエンサーとの相性が良く、EC事業の収益拡大が期待されます。

さて、SNSプラットフォームはインフルエンサー以外の個人事業主をはじめとした小規模事業者にとっても、収益最大化の機会が増えることを意味します。

たとえば、これまでレストランや美容院などの小規模事業者は、専門サイトや専門雑誌に広告を載せるなどしか集客方法がありませんでしたが、今ではYouTubeやFacebook、Instagram、Twitter、TikTok等を活用することで、無料で広告を打つことが可能になりました。

そのため、小規模事業者にとってSNSの活用は広告宣伝費の削減に繋がるだけでなく、客数の増加による売上高の最大化に繋がるので、SNS運営は経営の必須事項になりつつあります。

別の言い方をすれば、SNSを制する者がビジネスを制すると言っても過言ではないのです。

このように、SNSプラットフォームの重要性が高いことから、市場規模も今後も成長することが期待できるので、快手のIPOは非常に注目されています。

グッドラック。

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