バフェット太郎です。
米国で個人投資家が結託し、一部の銘柄が仕手株化しています。
仕手株とは、巨額の投資資金を武器に、銘柄の価格や売買高を意図的に操縦し、短期間で利益を得ることを目的とする株のことで、主に空売りが可能で、時価総額の小さい銘柄がターゲットになることが多いです。
米国では今、「ロビンフッダー」と呼ばれる投資スマホアプリ「ロビンフッド」を利用している個人投資家が急増しています。彼らは掲示板サイト「Reddit」などで情報収集をしたり、結託することで、まるで課金ゲームをするかのように、横着なトレーディングをしています。
たとえば、最近では世界最大のゲーム専門小売業者ゲームストップ(GME)が彼らのターゲットになっています。
【ゲームストップ(GME):日足】
ゲームストップの株価は147ドルと、一カ月前の17ドルから急騰しています。
急騰劇の最初のきっかけは経営陣の交代でした。
近年、ゲームはオンラインで購入することができますから、実店舗を運営しているゲームストップはそのビジネスモデルが限界に来ており、三期連続の赤字が見込まれています。
そのため、経営陣の交代は業績復活への期待感を高め、ロビンフッダーを中心に買い注文が集中し、株価が急騰したのです。
しかし、一流の騎手が駄馬に乗ったところでGⅠに勝てないように、ゲームストップも経営陣が後退したところで業績回復は見込めません。そのため、株価は過剰な期待を含んでいるとして、空売り筋のシトロンリサーチが売り推奨しました。
この売り推奨に怒ったロビンフッダーたちが、掲示板サイトでゲームストップ株を買うよう呼び掛けるなど結託し、相場を吊り上げた結果、ゲームストップに空売りを仕掛けていたヘッジファンドが巨額の損失を被ったというのがことの顛末です。
こうした中、植物由来の代替肉メーカー、ビヨンド・ミート(BYND)もロビンフッダーのターゲットになる可能性があります。
【ビヨンドミート(BYND):日足】
ビヨンド・ミートの株価は186ドルと、直近の安値114ドルから63%超値上がりしています。
株価が急騰している主な要因は、ペプシコ(PEP)との提携が発表されたためです。ビヨンド・ミートは過去にもマクドナルド(MCD)やヤム・ブランズ(YUM)が運営するタコベルとの提携が発表されると急騰していたので、今回も提携発表が主な材料になります。
しかし、ビヨンド・ミートに対しては一部のヘッジファンドが空売りを仕掛けていたので、これもロビンフッダーたちが結託して、踏み上げている可能性が指摘されており、今後も一段と上昇する可能性があります。
ただし、こうした銘柄に個人投資家は参戦しない方が身のためです。なぜなら、ロビンフッダーの結託は一時的なものであり、彼らの熱が冷めれば、今度は手仕舞い売りが加速するからです。
そもそも、ロビンフッダーは無限にお金を持っているわけではなく、小さなお金にレバレッジを掛けて積み上げているだけです。そのため、ロビンフッダーがヘッジファンドを倒すことを目的に結託していても、いずれは売らざるを得ないわけですから、彼らは売り時を探すしかありません。
当然、ロビンフッダーは「高値で売りたい」と考えます。
そこで、高値で売るにはどうすればいいのか?というと、答えは簡単で、これまでのように掲示板サイトを利用して買い煽りをし、価格を釣り上げて自分だけポジションを手仕舞えばいいのです。
つまり、これから先のシナリオはロビンフッダー同士による「裏切り合い」しか用意されていないのです。
グッドラック。
※バフェット太郎おすすめ記事:「趣味の投資」としてのテクニカル分析
米国で個人投資家が結託し、一部の銘柄が仕手株化しています。
仕手株とは、巨額の投資資金を武器に、銘柄の価格や売買高を意図的に操縦し、短期間で利益を得ることを目的とする株のことで、主に空売りが可能で、時価総額の小さい銘柄がターゲットになることが多いです。
米国では今、「ロビンフッダー」と呼ばれる投資スマホアプリ「ロビンフッド」を利用している個人投資家が急増しています。彼らは掲示板サイト「Reddit」などで情報収集をしたり、結託することで、まるで課金ゲームをするかのように、横着なトレーディングをしています。
たとえば、最近では世界最大のゲーム専門小売業者ゲームストップ(GME)が彼らのターゲットになっています。
【ゲームストップ(GME):日足】
ゲームストップの株価は147ドルと、一カ月前の17ドルから急騰しています。
急騰劇の最初のきっかけは経営陣の交代でした。
近年、ゲームはオンラインで購入することができますから、実店舗を運営しているゲームストップはそのビジネスモデルが限界に来ており、三期連続の赤字が見込まれています。
そのため、経営陣の交代は業績復活への期待感を高め、ロビンフッダーを中心に買い注文が集中し、株価が急騰したのです。
しかし、一流の騎手が駄馬に乗ったところでGⅠに勝てないように、ゲームストップも経営陣が後退したところで業績回復は見込めません。そのため、株価は過剰な期待を含んでいるとして、空売り筋のシトロンリサーチが売り推奨しました。
この売り推奨に怒ったロビンフッダーたちが、掲示板サイトでゲームストップ株を買うよう呼び掛けるなど結託し、相場を吊り上げた結果、ゲームストップに空売りを仕掛けていたヘッジファンドが巨額の損失を被ったというのがことの顛末です。
こうした中、植物由来の代替肉メーカー、ビヨンド・ミート(BYND)もロビンフッダーのターゲットになる可能性があります。
【ビヨンドミート(BYND):日足】
ビヨンド・ミートの株価は186ドルと、直近の安値114ドルから63%超値上がりしています。
株価が急騰している主な要因は、ペプシコ(PEP)との提携が発表されたためです。ビヨンド・ミートは過去にもマクドナルド(MCD)やヤム・ブランズ(YUM)が運営するタコベルとの提携が発表されると急騰していたので、今回も提携発表が主な材料になります。
しかし、ビヨンド・ミートに対しては一部のヘッジファンドが空売りを仕掛けていたので、これもロビンフッダーたちが結託して、踏み上げている可能性が指摘されており、今後も一段と上昇する可能性があります。
ただし、こうした銘柄に個人投資家は参戦しない方が身のためです。なぜなら、ロビンフッダーの結託は一時的なものであり、彼らの熱が冷めれば、今度は手仕舞い売りが加速するからです。
そもそも、ロビンフッダーは無限にお金を持っているわけではなく、小さなお金にレバレッジを掛けて積み上げているだけです。そのため、ロビンフッダーがヘッジファンドを倒すことを目的に結託していても、いずれは売らざるを得ないわけですから、彼らは売り時を探すしかありません。
当然、ロビンフッダーは「高値で売りたい」と考えます。
そこで、高値で売るにはどうすればいいのか?というと、答えは簡単で、これまでのように掲示板サイトを利用して買い煽りをし、価格を釣り上げて自分だけポジションを手仕舞えばいいのです。
つまり、これから先のシナリオはロビンフッダー同士による「裏切り合い」しか用意されていないのです。
グッドラック。
※バフェット太郎おすすめ記事:「趣味の投資」としてのテクニカル分析
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