バフェット太郎です。
米電機自動車最大手のテスラ(TSLA)が高級セダン「モデルS」とSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルX」約13万5000台をリコール(回収・無償修理)すると発表しました。
リコールの原因は、運転席のディスプレーに組み込まれた制御装置のメモリーが一定期間で寿命となり、方向指示器や後方カメラなどの機能に不具合が生じるためです。
テスラのリコールとしては最大規模で、リコール対象車は2012~2018年初めに製造された「モデルS」と2016~2018年初めに製造された「モデルX」になります。
これを受けて、テスラの株価は前日比2.07%安と下落しました。
また、これに先駆けて先月発表した第4四半期はアナリスト予想を下回る悪い数字でした。
EPSは予想1.03ドルに対して、結果0.80ドルと予想を下回りました。
売上高は予想103億8000万ドルに対して、結果107億ドルと予想を上回りました。
こうした中、投資銀行のパイパー・サンドラーはテスラ株の目標株価を1200と、従来の目標株価515ドルから大幅に引き上げました。仮に1200ドルに到達すれば、時価総額は1兆1000ドルと、1兆ドルの大台を突破することになります。
ちなみに、時価総額が1兆ドルを突破している米企業はアップル(2兆3000億ドル)とマイクロソフト(1兆8000億ドル)、アマゾン・ドットコム(1兆7000億ドル)、アルファベット(1兆4000億ドル)の4社のみです。
【テスラ(TSLA):日足】
さて、アナリストらは2021年の通期EPSを4.19ドル、2022年の通期EPSを5.42ドルと予想しています。そのため、それぞれの数字を予想PERとして当てはめると、2021年の予想PERは204倍、2022年の予想PERは158倍になります。
高い成長が期待できることからPERは三桁を超えることは正当化されますが、長期金利が急騰する局面では大きく売られる可能性があります。
【米10年債利回り:日足】

米10年債利回りは1.15%と、2020年3月以来の高水準を記録しています。
現在、米国ではコロナワクチン接種率が8.5%で、夏から秋頃に集団免疫が達成されれば、経済活動の再開とともに期待インフレ率が急騰する可能性があります。
長期金利はこの期待インフレ率を含むため、長期金利が急騰する可能性があります。すると、高PER株を多く含むハイテク株やテスラ株は大きく売られる可能性があります。
そのため、テスラ株の短期的な急落には気をつける必要がありそうです。
グッドラック。
※バフェット太郎おすすめ記事:「趣味の投資」としてのテクニカル分析
米電機自動車最大手のテスラ(TSLA)が高級セダン「モデルS」とSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルX」約13万5000台をリコール(回収・無償修理)すると発表しました。
リコールの原因は、運転席のディスプレーに組み込まれた制御装置のメモリーが一定期間で寿命となり、方向指示器や後方カメラなどの機能に不具合が生じるためです。
テスラのリコールとしては最大規模で、リコール対象車は2012~2018年初めに製造された「モデルS」と2016~2018年初めに製造された「モデルX」になります。
これを受けて、テスラの株価は前日比2.07%安と下落しました。
また、これに先駆けて先月発表した第4四半期はアナリスト予想を下回る悪い数字でした。
EPSは予想1.03ドルに対して、結果0.80ドルと予想を下回りました。
売上高は予想103億8000万ドルに対して、結果107億ドルと予想を上回りました。
こうした中、投資銀行のパイパー・サンドラーはテスラ株の目標株価を1200と、従来の目標株価515ドルから大幅に引き上げました。仮に1200ドルに到達すれば、時価総額は1兆1000ドルと、1兆ドルの大台を突破することになります。
ちなみに、時価総額が1兆ドルを突破している米企業はアップル(2兆3000億ドル)とマイクロソフト(1兆8000億ドル)、アマゾン・ドットコム(1兆7000億ドル)、アルファベット(1兆4000億ドル)の4社のみです。
【テスラ(TSLA):日足】

さて、アナリストらは2021年の通期EPSを4.19ドル、2022年の通期EPSを5.42ドルと予想しています。そのため、それぞれの数字を予想PERとして当てはめると、2021年の予想PERは204倍、2022年の予想PERは158倍になります。
高い成長が期待できることからPERは三桁を超えることは正当化されますが、長期金利が急騰する局面では大きく売られる可能性があります。
【米10年債利回り:日足】

米10年債利回りは1.15%と、2020年3月以来の高水準を記録しています。
現在、米国ではコロナワクチン接種率が8.5%で、夏から秋頃に集団免疫が達成されれば、経済活動の再開とともに期待インフレ率が急騰する可能性があります。
長期金利はこの期待インフレ率を含むため、長期金利が急騰する可能性があります。すると、高PER株を多く含むハイテク株やテスラ株は大きく売られる可能性があります。
そのため、テスラ株の短期的な急落には気をつける必要がありそうです。
グッドラック。
※バフェット太郎おすすめ記事:「趣味の投資」としてのテクニカル分析
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