バフェット太郎です。

2015年12月末から2021年1月末までのバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)、そして米高配当株ETF(HDV)のトータルリターンは以下の通りでした。

【トータルリターンの推移】
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バフェット太郎10種 :+64.3%
S&P500ETF(IVV) :+100.6%
米高配当株ETF(HDV):+41.9%

バフェット太郎10種のトータルリターンは+64.3%と、S&P500ETFのそれを36.4%ポイント下回りました。

【配当再投資込みの累積収益額】
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また、同期間のバフェット太郎10種の累積収益額は15万1000ドル(約1580万円)でした。

【1月の騰落率】
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1月の騰落率はS&P500種指数が-1.1%だったのに対して、バフェット太郎10種の平均が-2.9%でした。これは、コカ・コーラ(KO)とプロクター&ギャンブル(PG)が、それぞれ-12.2%、-7.9%と急落したためです。

【S&P500種指数】
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さて、S&P500種指数の長期チャートを眺めると、2008年の金融危機以降、10年以上にわたる強気のトレンドチャネルを形成していることがわかります。現在は強気のトレンドチャネルの上限に達していますから、株はかなり買われていると言えます。

株高が加速している主な要因は、FRB(連邦準備制度理事会)による量的緩和が挙げられるわけですが、FRBは労働市場の回復ペースが鈍化していることを理由に、金融緩和を続ける方針を示していますから、株高はこれからも続くことが予想されます。

また、米議会が1兆9000億ドル規模の追加の景気対策を実施する可能性が高いことも、株価をさらに押し上げることになりそうです。

【ダウ平均と米実質金利】
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(出所:日本経済新聞

加えて、株高が加速している背景には、米実質金利が低下していることも挙げられます。

金利と株式のバリュエーションは逆相関の関係にありますから、米実質金利が-1%を超えるマイナスに落ち込んだことで株式のバリュエーションが上昇し、その結果株価が上昇しているわけです。

ただし、実質金利が上昇すれば、株式のバリュエーションは低下してしまいますから、金利の上昇は株式市場にとってリスクになります。そして、実質金利の上昇は名目金利が急騰することで実現してしまうので、投資家は米10年債利回りが急騰しないかどうかに注目する必要があります。

【米10年債利回り:日足】
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米10年債利回りは2020年8月以降下値を切り上げており、現在は1.20%とコロナショック前の水準まで上昇しています。これまでは緩やかな上昇だったことから株式市場に大きな影響とはなりませんでしたが、これが急騰した場合、株式市場は急落するリスクが高まります。

グッドラック。

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