バフェット太郎です。

米10年債利回りの急騰を受けて、高PERのハイテク株を多く含むナスダック指数が急落しています。

【ナスダック総合指数:日足】
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ナスダック指数は相場の天井を示唆するヘッドアンドショルダーを形成し、ネックラインを下にブレイクアウトしたことから1万2000をターゲットに下げ幅を拡大させる可能性があります。

そもそも、長期金利と株式のバリュエーションはシーソーのような逆相関の関係にあるので、長期金利が急騰する局面では株式のバリュエーションにあたるPERが低下しやすいです。そのため、高PER株のハイテク株を多く含むナスダック指数は長期金利の急騰に弱い傾向があります。

さて、米10年債利回りが急騰したきっかけはパウエル議長の発言でした。

パウエル議長は4日の討論会で、大規模な金融緩和を維持する方針を改めて示した一方、長期金利の上昇については「市場の不規則な動きで目標達成が脅かされないように注意したい」とし、「ディスインフレ(物価が上がりにくい)圧力はすぐにはなくならない」と話すなどに留め、具体的な対応には言及しませんでした。

市場参加者はパウエル議長が「ツイスト・オペ」など、長期金利の上昇の抑制について言及くれると期待していただけに失望が広がりました。

ちなみに、「ツイスト・オペ」というのは、国際の購入量は維持しつつも、短期債を減らして、長期債を買うように調整する手法のことです。長期債の購入量を増やせば、長期金利は下落(価格は上昇)するので、金利上昇の抑制が期待できるのです。

ところが、パウエル議長は長期金利の上昇は「私の注意を引いた」としただけで、対応策には消極的な姿勢を示しました。

こうしたことから、長期金利が一気に急騰し、米10年債利回りは1.57%まで上昇しました。

【米10年債利回り:日足】
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パウエル議長が長期金利の上昇について、とくに差し迫ったように感じていないことから、長期金利は引き続き上昇することが予想されます。

問題はその上昇ピッチで、急騰するようなら高PER株の多いハイテク株は一段と下げ幅を拡大させる公算が大きいです。

グッドラック。

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