バフェット太郎です。

米不動産市場がバブルの様相を呈しています。

【S&Pケース・シラー全米住宅価格指数】
3
S&Pケース・シラー全米住宅価格指数の推移を眺めると、2020年12月時点で242と、2012年の137から77%も上昇しており、不動産市場が過熱しつつあることがわかります。

2008年の金融危機では、株式市場の暴落に先駆けて不動産バブルが崩壊しましたから、今回も不動産バブルが崩壊してから株式市場が暴落するかもしれません。

そこで前回2006年の不動産バブルを振り返ると、当時は2000年のドットコムバブル崩壊で打撃を受けた米国経済を復活させるために、消費を拡大させることで経済成長を取り戻そうと、不動産市場のテコ入れを図っていました。

そこで生み出されたのが「サブプライムローン債」です。

「サブプライム」とは低所得者層や移民など、信用力の低い顧客のことで、ひと言で言えば”優良ではない”顧客のための住宅ローンです。そして、その債権を証券化したものがサブプライムローン債になります。

なぜ、債権を証券化する必要があるのか?というと、証券化することで債権を小分けにし、最高格付けのAAA債などに少量ずつ混ぜ込むためです。すると、サブプライムローン債というリスクの高いジャンク債をAAA債として世界中に販売することができたのです。

こうしてサブプライムローン債を欧米の金融機関が知らず知らずのうちに買ったわけですが、案の定、低所得者層の延滞率が跳ね上がったことでサブプライムローンが焦げ付き、最終的に不動産バブルが崩壊しました。

当時の住宅価格指数を眺めると、2006年に指数が伸び率が失速して横ばいが続き、2007年に下落し始め、年末に50日移動平均線を下回ったことがわかると思います。

そのため、住宅価格指数の伸び率の失速や下落がバブル崩壊の前兆と言えるかもしれません。

翻って足元の住宅価格指数を眺めると、上昇トレンドが続いており、むしろ加速しつつあることがわかります。これは、2006年に見られたような投機熱の加熱というよりも、材木価格上昇による要因が大きいと思います。

【材木価格】
1
木材価格の推移を眺めると、2020年のコロナショックで一時274ドルまで値下がりしましたが、今年は一時996ドルと、コロナショックの安値から3倍以上値上がりする場面がありました。

そのため、最近の住宅価格指数の上昇の大部分は材木価格の値上がりによる影響だと考えられます。

【木材価格長期】
2
ちなみに、2006年の材木価格は335ドルですから、当時の不動産バブルと比較しても、材木価格が2.5~3倍も値上がりしていることがわかります。

それにも関わらず、住宅価格は2006年の206から17%しか値上がりしていないわけですから、住宅価格は依然として値上がりの余地があると言えます。

つまり、米不動産バブル崩壊の前兆は見られないどころか、まだまだ加熱することが予想されます。そのため、不動産を持つ者と持たざる者との間で、一層格差が拡大することが予想されます。

とはいえ、バブルにおいて値上がりするのは、なにも不動産だけではなく、株式やBTCも値上がりするわけですから、少額資金からでも投資できるものに投資をすることで、格差から取り残されるということは誰でも回避することはできます。

グッドラック。

SPONSORED LINK