バフェット太郎です。

米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントを巡る損失への懸念が世界の金融機関に広がっていて、週明け29日も26億4000万ドル相当のブロック取引が行われました。

ブロック取引によって大量に売却された銘柄は中国株ADRのバイドゥ(BIDU)、ファーフェッチ(FTCH)、ビップショップ(VIPS)、アイチーイー(IQ)と米ロケット・カンパニーズ(RKT)の5銘柄だと言われています。

一連の騒動を巡って、野村ホールディングスは約20億ドル、三菱UFJ証券ホールディングスは約3億ドルの損失が発生する可能性があります。また、スイス金融大手のクレディ・スイスに至っては30億~40億ドルの損失になると見られています。

アルケゴスは自己資本を担保に、数倍のレバレッジを効かせリスクの高い投資を繰り返した結果、運用成績が悪化したことで、証券会社各社からマージン・コール、つまり追加の証拠金を求められました。

しかし、アルケゴスは現金を用意することができなかったため、証券会社各社はこれをブロック取引で売却しました。

ブロック取引とは、大口投資家が金融機関を通じて、特定の銘柄を一度に大量に相対取引することを指します。また、株価への影響を抑えるために取引所外で寄付き前など時間外で取引されます。

ところが、今回のアルケゴスの損失は巨額だったことから、証券会社各社が協力して丁寧に売却する必要があったのです。そのため、クレディ・スイスはゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど各社に協力を呼びかけました。

そして、当初は各社が協力する姿勢を示したのですが、26日の寄付き前にゴールドマン・サックスが突如としてブロック取引を行いました。(つまり、抜け駆けしたわけです。)

ゴールドマン・サックスに裏切られたモルガン・スタンレーは、本来、株価の影響を考えて時間外でブロック取引をするところ、逃げ遅れないためにもザラ場で投げ売りしたことで、怒涛の売り注文が膨らみました。

これが、事の顛末であるわけですが、ファンドの規模としては1998年に破綻したLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)以来の大きさになります。ちなみに、LTCMはロシア債に投資をしたものの、ロシアがデフォルト(債務不履行)に陥ったことで破綻しました。

こうしたことから、世界的な金融不安に発展するのでは?との懸念の声が一部で挙がっていますが、1998年以降の相場を振り返ると、ここから本格的なバブル相場が始まりました。

【ナスダック総合指数】
1
1998年のLTCM破綻によって、ナスダック総合指数は一時33%安と暴落する場面がありましたが、その後急反発し、2000年にかけて大暴騰したのです。

そのため、アルケゴスの危機や長期金利の急騰によって、株式市場は不安定な動きがみられるかもしれませんが、金融緩和の長期化が予想されていることを考えれば、短期的な調整局面は絶好の買い場になる可能性が高いです。

とりわけ、パウエル議長とイエレン財務長官は、インフレの加速や長期金利の急騰については(対応する手段はあるとして)それほど懸念していませんから、金融緩和の長期化が予想されます。そして、それはすなわちバブル相場が続くことを意味しますから、そうしたことも強気になれる材料です。

グッドラック。

SPONSORED LINK