バフェット太郎です。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を決定しました。
社債の償還までの年限は5年、10年、20年の3本で、発行金額は1600億円と、2019年の4300億円、2020年の1955億円よりも少ない金額になりました。
また、それぞれの社債の発行額は5年債が400億円、10年債が800億円、20年債が400億円で、表面利率は5年債が0.17%、10年債が0.44%、20年債が0.97%で、前回、社債を発行した時の20年債の利率が1.11%だったことを考えると、今回はそれよりも低い利率になります。
さて、バークシャーは昨年、円建て社債を発行したことで、伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大商社株を、保有割合が5%になるように買い進めたわけですが、今回も調達した資金で5大商社株を買い増すことが予想されます。
これはバフェットが「価格次第では保有割合を最大9.9%まで高める可能性がある」と述べていたことからも明らかです。
ちなみに、最近のバフェットは有望なセクターを見つけると、そのセクターを代表する企業にまとめて投資する傾向が見られます。
たとえば、航空株に投資をした際はアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空と、4大航空会社の株式を保有割合が10%弱になるようにまとめて購入しました。
また最近では、ヘルスケア株に投資をした際も、アッヴィやメルク、ファイザー、そしてブリストル・マイヤーズ・スクイブと、製薬大手4社にまとめて投資をしました。(※その後ファイザーの株式はすべて売却したものの、残りの3銘柄は買い増しています。)
こうしたことから、バフェットは日本株に注目しているのではなくて、商社株に注目していると言えます。
では、商社は一体どんなビジネスをしているのか?というと、総合商社は「ラーメンからミサイルまで」と言われているように、様々な商材や事業を展開しています。しかし、セグメント別利益を眺めると資源関連事業に偏っていることがわかります。
【伊藤忠商事:セグメント別利益の構成比:2020年3月期】

たとえば、伊藤忠商事のセグメント別利益構成比(2020年3月期)を眺めると、様々な事業から利益を稼いでいるものの、金属が26%、エネルギー・化学品は14%と、利益全体の4割を資源関連で稼いでいることがわかります。
【三菱商事:セグメント別利益の構成比:2020年3月期】

また、三菱商事も金属資源が39%、天然ガス13%、石油・化学2%と、計54%を資源関連で稼いでいて、利益全体のおよそ半分を占めています。
【三井物産:セグメント別利益の構成比:2020年3月期】

そして三井物産に至っては、金属資源が45%、エネルギー15%、化学品5%、鉄鋼製品1%と、計66%を資源関連が稼いでいます。
つまり、総合商社は様々な事業を展開しているものの、利益の大半は資源関連事業に偏っていると言えます。
【5大商社の時価総額(単位:兆円)】

5大商社の時価総額を眺めると、伊藤忠商事が5兆5000億円とトップで、次いで三菱商事が4兆5000億円、三井物産3兆9000億円、住友商事1兆9000億円、丸紅1兆6000億円となっています。
【バークシャーの5大商社株ポートフォリオ】

バークシャーはこれら5大商社株の約5%分の株を保有していますから、それをポートフォリオになおすと、伊藤忠商事と三菱商事、そして三井物産だけで全体の8割を占めていることになります。
【配当利回り】

5大商社株の配当利回りは伊藤忠商事が2.5%、三菱商事4.4%、三井物産3.5%、住友商事4.5%、丸紅3.1%と、5社の平均配当利回りは3.6%と高配当になります。
【PBR(純資産倍率)】

また、PBR(純資産倍率)は伊藤忠商事が1.7倍、三菱商事0.85倍、三井物産0.93倍、住友商事0.81倍、丸紅0.97倍と、伊藤忠商事以外すべて1倍割れとなっていて、「価格次第では保有割合を最大9.9%まで高める可能性がある」話していただけに、バフェットが5大商社株を買い増す公算が大きいです。
グッドラック。
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著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を決定しました。
社債の償還までの年限は5年、10年、20年の3本で、発行金額は1600億円と、2019年の4300億円、2020年の1955億円よりも少ない金額になりました。
また、それぞれの社債の発行額は5年債が400億円、10年債が800億円、20年債が400億円で、表面利率は5年債が0.17%、10年債が0.44%、20年債が0.97%で、前回、社債を発行した時の20年債の利率が1.11%だったことを考えると、今回はそれよりも低い利率になります。
さて、バークシャーは昨年、円建て社債を発行したことで、伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大商社株を、保有割合が5%になるように買い進めたわけですが、今回も調達した資金で5大商社株を買い増すことが予想されます。
これはバフェットが「価格次第では保有割合を最大9.9%まで高める可能性がある」と述べていたことからも明らかです。
ちなみに、最近のバフェットは有望なセクターを見つけると、そのセクターを代表する企業にまとめて投資する傾向が見られます。
たとえば、航空株に投資をした際はアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空と、4大航空会社の株式を保有割合が10%弱になるようにまとめて購入しました。
また最近では、ヘルスケア株に投資をした際も、アッヴィやメルク、ファイザー、そしてブリストル・マイヤーズ・スクイブと、製薬大手4社にまとめて投資をしました。(※その後ファイザーの株式はすべて売却したものの、残りの3銘柄は買い増しています。)
こうしたことから、バフェットは日本株に注目しているのではなくて、商社株に注目していると言えます。
では、商社は一体どんなビジネスをしているのか?というと、総合商社は「ラーメンからミサイルまで」と言われているように、様々な商材や事業を展開しています。しかし、セグメント別利益を眺めると資源関連事業に偏っていることがわかります。
【伊藤忠商事:セグメント別利益の構成比:2020年3月期】

たとえば、伊藤忠商事のセグメント別利益構成比(2020年3月期)を眺めると、様々な事業から利益を稼いでいるものの、金属が26%、エネルギー・化学品は14%と、利益全体の4割を資源関連で稼いでいることがわかります。
【三菱商事:セグメント別利益の構成比:2020年3月期】

また、三菱商事も金属資源が39%、天然ガス13%、石油・化学2%と、計54%を資源関連で稼いでいて、利益全体のおよそ半分を占めています。
【三井物産:セグメント別利益の構成比:2020年3月期】

そして三井物産に至っては、金属資源が45%、エネルギー15%、化学品5%、鉄鋼製品1%と、計66%を資源関連が稼いでいます。
つまり、総合商社は様々な事業を展開しているものの、利益の大半は資源関連事業に偏っていると言えます。
【5大商社の時価総額(単位:兆円)】

5大商社の時価総額を眺めると、伊藤忠商事が5兆5000億円とトップで、次いで三菱商事が4兆5000億円、三井物産3兆9000億円、住友商事1兆9000億円、丸紅1兆6000億円となっています。
【バークシャーの5大商社株ポートフォリオ】

バークシャーはこれら5大商社株の約5%分の株を保有していますから、それをポートフォリオになおすと、伊藤忠商事と三菱商事、そして三井物産だけで全体の8割を占めていることになります。
【配当利回り】

5大商社株の配当利回りは伊藤忠商事が2.5%、三菱商事4.4%、三井物産3.5%、住友商事4.5%、丸紅3.1%と、5社の平均配当利回りは3.6%と高配当になります。
【PBR(純資産倍率)】

また、PBR(純資産倍率)は伊藤忠商事が1.7倍、三菱商事0.85倍、三井物産0.93倍、住友商事0.81倍、丸紅0.97倍と、伊藤忠商事以外すべて1倍割れとなっていて、「価格次第では保有割合を最大9.9%まで高める可能性がある」話していただけに、バフェットが5大商社株を買い増す公算が大きいです。
グッドラック。
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