バフェット太郎です。

米商務省が発表した3月の住宅着工件数は予想161万3000戸に対して、結果173万9000戸と予想を上回りました。これは、2006年6月以来、14年9カ月ぶりの高水準です。

また、前月の改定値から19.4%増加していますが、これは前月が記録的な寒波による影響を受けたためです。

【住宅着工件数】
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そもそも住宅着工件数とは、実際に住宅の建設がはじまった件数を指すわけですが、住宅着工件数が増えているということは、建築業者が住宅需要の増加を確信していることを意味します。

なぜなら、人々が家を買ってくれなければ投資資金を回収することができないので、経営破綻のリスクが高まってしまうからです。

反対に、住宅着工件数が減少していたら、それは、住宅の売れ行きだ鈍化していて、建築業者の在庫が減っていない可能性があります。そして、住宅の売れ行きが鈍っているということは、人々がリストラや減給といった不安を感じている可能性もあります。

なぜなら、家を購入するためには長期のローンを組む必要がありますから、人々が家を購入するということは、彼らがこの先もしばらくの間、安定した収入があるだろうと楽観的になっているからで、購入を控えると言うことはその反対を意味するからです。

ですから、住宅着工件数というのは景気の先行指標になることで知られています。実際、過去2回のリセッションを振り返ると、1998年12月と2006年1月に住宅着工件数がピークをつけたのですが、それからおよそ2年後の2001年3月と2007年12月に、米経済はそれぞれリセッション入りしました。

そのため、現在のように住宅着工件数が伸びていることを考えると、景気拡大期はしばらく続く公算が大きいです。

【材木価格】
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ちなみに、材木価格は2006年の不動産ブームと比べておよそ4倍に値上がりしていますから、米国の不動産価格はこれからまだまだ値上がりすると思います。

こうしたことから、株や不動産などの資産を持つ者と持たざる者との間で、ますます格差が拡大するのは確実です。

グッドラック。

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