バフェット太郎です。

米国で新型コロナワクチンを1回以上接種した人の割合が42.2%に達し、6月末にも集団免疫を獲得すると見られている中、投資マネーは巣ごもり関連銘柄流出し始めています。

【ネットフリックス:NFLX】
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実際、米国株式市場が史上最高値圏で推移している中で、巣ごもり関連株の代表格とも言えるネットフリックス(NFLX)の株価は1月の高値593ドルをピークに14.8%値下がりしています。

ネットフリックスが先週発表した第1四半期決算を振り返ると、EPSは予想2.94ドルに対して、結果3.75ドルと予想を上回ったほか、売上高も予想71億4000万ドルに対して、結果71億6000万ドルと予想を上回りました。

しかし、第2四半期の業績見通しは、EPSが予想2.67ドルに対して、新ガイダンス3.16ドルと予想を上回ったものの、売上高は予想73億7000万ドルに対して、新ガイダンス73億ドルと予想を下回りました。

これは、新型コロナワクチンが普及することで経済の正常化が見込まれることを考えれば、自宅に引きこもってネットフリックスを観ようと考える人が少なくなることが予想されるためです。

【会員数】
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実際、その傾向は少しずつ表れ始めていて、たとえば、第1四半期の会員数は前年同期比+13.6%と、2020年第2四半期の+27.3%をピークに2四半期連続で伸びが鈍化しています。

とりわけ、2020年第2四半期(4ー6月期)は、ロックダウン(都市封鎖)によって会員数が最も伸びた四半期だっただけに、2021年第2四半期の会員数は一段と鈍化することが予想されますし、集団免疫を獲得することが見込まれている第3四半期(7-9月期)以降もかつてのような成長を取り戻すことは難しいです。

【ネットフリックス:NFLX】
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ネットフリックスの週足チャートを眺めると、50週移動平均線を試す展開になっています。仮に50週移動平均線を割り込むようなら、サポートライン(下値支持線)となる400ドルをターゲットに一段と下落する可能性が高いです。

ちなみに、ネットフリックス以外の巣ごもり関連株として、ショッピファイ(SHOP)やペロトン(PTON)も50週移動平均線を試す展開になっています。

【ショッピファイ:SHOP】
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【ペロトン:PTON】
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ショッピファイは直近の高値から26.7%安、ペロトンに至っては40.9%安とすでに暴落していますが、50週移動平均線を割り込めば、一段と値を下げる可能性があります。

ちなみに、いずれも高PER株のハイパーグロース株ですが、個人投資家の中にはこれらハイパーグロース株を長期で保有すればお金持ちになれると信じている人も少なくありません。

しかし、無配でボラティリティ(価格変動率)も大きく、さらに株価がいつ回復するかもわからない銘柄を長期で保有することなど誰にもできないことを考えれば、ハイパーグロース株へのバイ&ホールド戦略は机上の空論だということがこれからわかると思います。

グッドラック。

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