バフェット太郎です。
バークシャー・ハザウェイが2021年第1四半期決算を発表しました。
EPSは予想2.55ドルに対して、結果2.52ドルと予想を下回りました。
売上高は予想634億1000万ドルに対して、結果635億4000万ドルと予想を上回りました。
また、大型M&A(合併・買収)の機会に恵まれなかったことから手元資金が積み上がり、66億ドル(約7200億円)もの、自社株買いに踏み切りました。
「自社株買い」について、「自社株を大量に購入することで、株価が上がる」と言ったように、需給材料だけで株価が上がると誤解している人もいますが、そうではありません。
確かに、「自社株買い」が発表されると、その企業の株価は短期的に大きく値上がりすることもあります。しかし、大切なことは「自社株を大量に購入することで、株価を押し上げる」ということではなくて、「一株当たりの利益を増やすこと」にあります。
たとえば、バークシャーの発行済み株式数を100株として、同社が1億円の利益を上げていた場合、一株当たりの利益は100万円になります。そこで、バークシャーが市場に出回っている自社株を10株買い取って、それを消却すれば、世の中に出回っている自社株の総数は90株になります。
すると、一株当たりの利益は111万円になるので、1億円の利益という絶対額が変わらなくても、既存の株主が保有する株の本質的価値が値上がりするんです。
ちなみに、株主還元策には自社株買いのほかに配当を出すというやり方もありますが、配当には税金が課せられますから、投資家の手元に残るお金は少なくなってしまいます。そのため、自社株買いの方が配当よりも優れた株主還元策だと言えます。
しかし、自社株買いは配当と比べて経営陣に与えるプレッシャーが小さいので、自社株買いを継続的に実施する企業は、配当を毎年継続的に出す企業と比べて、その数は少ないです。
なぜなら、配当は減配したり無配転落すると株価が急落してしまいますが、自社株買いは発表してもしなくても、株価に与える影響がほとんどないのです。
そのため、毎年自社株買いを実施している企業に長期投資するというのは、狙ってできるというものではなくて、長期で保有したら、結果的に10年、20年連続で自社株買いをしてくれた、というケースが多いです。
実際、バフェットが自社株買いを選択している理由は、大型M&Aの機会に恵まれないだけなので、投資機会に恵まれれば、自社株買いは止まる公算が大きいです。
ちなみに、配当や自社株買いよりも、事業に再投資をして、利益を最大化してくれる無配株に投資をした方が効率的なのでは?と考えている人もいると思います。
たしかにその通りですが、気をつけなければならないことは、それは事業への再投資が必ずしも成功するとは限らないことです。
たとえば、2000年にドットコムバブルが崩壊した際に、多くの無配ハイテク株が淘汰されました。これは利益や借入金を事業に投資し続けたものの、それが失敗してしまったからです。
そのため、必ずしも無配株が良いというわけではありません。
グッドラック。
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バークシャー・ハザウェイが2021年第1四半期決算を発表しました。
EPSは予想2.55ドルに対して、結果2.52ドルと予想を下回りました。
売上高は予想634億1000万ドルに対して、結果635億4000万ドルと予想を上回りました。
また、大型M&A(合併・買収)の機会に恵まれなかったことから手元資金が積み上がり、66億ドル(約7200億円)もの、自社株買いに踏み切りました。
「自社株買い」について、「自社株を大量に購入することで、株価が上がる」と言ったように、需給材料だけで株価が上がると誤解している人もいますが、そうではありません。
確かに、「自社株買い」が発表されると、その企業の株価は短期的に大きく値上がりすることもあります。しかし、大切なことは「自社株を大量に購入することで、株価を押し上げる」ということではなくて、「一株当たりの利益を増やすこと」にあります。
たとえば、バークシャーの発行済み株式数を100株として、同社が1億円の利益を上げていた場合、一株当たりの利益は100万円になります。そこで、バークシャーが市場に出回っている自社株を10株買い取って、それを消却すれば、世の中に出回っている自社株の総数は90株になります。
すると、一株当たりの利益は111万円になるので、1億円の利益という絶対額が変わらなくても、既存の株主が保有する株の本質的価値が値上がりするんです。
ちなみに、株主還元策には自社株買いのほかに配当を出すというやり方もありますが、配当には税金が課せられますから、投資家の手元に残るお金は少なくなってしまいます。そのため、自社株買いの方が配当よりも優れた株主還元策だと言えます。
しかし、自社株買いは配当と比べて経営陣に与えるプレッシャーが小さいので、自社株買いを継続的に実施する企業は、配当を毎年継続的に出す企業と比べて、その数は少ないです。
なぜなら、配当は減配したり無配転落すると株価が急落してしまいますが、自社株買いは発表してもしなくても、株価に与える影響がほとんどないのです。
そのため、毎年自社株買いを実施している企業に長期投資するというのは、狙ってできるというものではなくて、長期で保有したら、結果的に10年、20年連続で自社株買いをしてくれた、というケースが多いです。
実際、バフェットが自社株買いを選択している理由は、大型M&Aの機会に恵まれないだけなので、投資機会に恵まれれば、自社株買いは止まる公算が大きいです。
ちなみに、配当や自社株買いよりも、事業に再投資をして、利益を最大化してくれる無配株に投資をした方が効率的なのでは?と考えている人もいると思います。
たしかにその通りですが、気をつけなければならないことは、それは事業への再投資が必ずしも成功するとは限らないことです。
たとえば、2000年にドットコムバブルが崩壊した際に、多くの無配ハイテク株が淘汰されました。これは利益や借入金を事業に投資し続けたものの、それが失敗してしまったからです。
そのため、必ずしも無配株が良いというわけではありません。
グッドラック。
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