バフェット太郎です。

米投資会社バークシャー・ハザウェイの会長で著名投資家のウォーレン・バフェットは年次株主総会で、足元の米経済についての考えを明かしました。

バフェットは米経済はバイデン政権による景気刺激策と、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和によって「非常に効果的に復活した」とした上で、景気の急回復ぶりについては「米経済の85%は、かなり高いギアで走っている」と表現し、経済については「レッド・ホット(活気づいている)」状態だと表現しました。

実際、自動車保険のガイコや鉄道大手のバーリントン・ノーザン・サンタフェなど、バークシャー傘下の事業会社の多くは、新型コロナワクチンの接種が順調に進展していることを追い風に持ち直しています。

【新規感染者数】
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ちなみに、米国で新型コロナワクチンを1回以上接種した人の割合が5月3日時点で44.3%と、4割を超えたことや、一日当たりの新規感染者数もワクチン接種が進むにつれて減少していて、5月2日の新規感染者数は3万人と、1月のピーク30万人から10分の1に減っていることも、これからの景気が一段と急回復することを示唆しています。

そして、投資家の注目を最も集めたのが、バフェットのインフレに対する見解です。

パウエルFRB議長やイエレン財務長官がインフレについてそれほど懸念していない一方で、ラリー・サマーズ元財務長官や一部の専門家たちは大規模な財政出動や金融緩和が、「物価上昇や株バブルを招く恐れがある」として懸念を強めています。

そしてバフェットも足元については「明確なインフレに直面している」として、傘下の事業会社が鋼材価格の影響を受けていると明かしたほか、「人々はポケットにお金を入れており、高い値段でも払う。消費ブームが起きている」とも話しました。

つまり、バフェットはインフレを懸念しつつも、コロナ禍でお金を稼いだ人たちがモノやサービスに高い価格を払うようになっているため、ただちに消費が失速して、景気の腰折れにつながるとは見ておらず、引き続き強気の見方をしているということです。

グッドラック。

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