バフェット太郎です。
2015年12月末以降のバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)、そして米高配当株ETF(HDV)のトータルリターンは以下の通りでした。
【トータルリターンの推移】

バフェット太郎10種:+80.2%
S&P500ETF(IVV):+126.7%
米高配当株ETF(HDV):+57.8%
バフェット太郎10種はS&P500種指数を46.5%ポイント下回り、米高配当株ETFを22.4%ポイント上回りました。
【配当再投資込みの累積収益額】

また、同期間におけるバフェット太郎10種の累積収益額は22万6433ドル(約2474万円)と、過去最高を記録しました。これは、コロナ危機で暴落した際に配当を再投資した分の株が、年明け以降急騰したことなどが寄与したためです。
【4月の騰落率】

4月の騰落率はS&P500種指数が+5.2%だったのに対して、バフェット太郎10種は+0.9%でした。これは米ハイテク株が好調に推移した一方で、バフェット太郎10種は生活必需品株など、ディフェンシブ銘柄を多く組み入れているためです。
さて、過去10年を振り返ると、米国株は新興国株や日本株、コモディティのパフォーマンスを大きくアウトパフォームしてきました。こうしたことから、資産形成なら米国株だけで良いという声が聞こえます。
たしかに、長期的に見れば、米国株の投資成績は新興国株や日本株、コモディティよりもパフォーマンスが優れているので、資産形成を目的にしているのなら、投資対象は米国株一択で良いと思います。
しかし、ここで言う「長期的」というのは決して10年程度の期間というわけではなくて、30年、40年と超長期のことを指します。つまり、10年程度の期間を指しているわけではありませんから、向こう10年に渡って米国株が新興国株や日本株、コモディティをアウトパフォームできるかどうかは誰にもわからないのです。
たとえば、2010年の時点で、過去10年(2000年~2009年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は新興国株でした。そのため、2010年代前半になっても新興国の長期的な成長に賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は新興国株にとって悲惨で、対照的に米国株が大きく成長しました。
また、2000年の時点で、過去10年(1990年~1999年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は米ハイテク株でした。そのため、2000年になっても米ハイテク株の長期的な成長に賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は米ハイテク株にとって悲惨で、対照的に新興国株が大きく成長しました。
さらに、1990年の時点で、過去10年(1980年~1989年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は日本株でした。そのため、1990年になっても日本株の長期的な成長に賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は日本株にとって悲惨で、対照的に米ハイテク株が大きく成長しました。
加えて、1980年の時点で、過去10年(1970年~1979年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は金でした。そのため、1980年になっても金の長期的な値上がりに賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は金にとって悲惨で、対照的に日本株が大きく成長しました。
このように、ブームとなる投資対象は10年程度のスパンで大きく変わるものです。そのため、2030年までの向こう10年も、「米国株が他のどの投資対象よりも魅力的だ」と考えるのは無理があるのです。
ですから、超長期(30年以上)で見れば米国株一択ですが、向こう10年程度の長期で見れば、それは必ずしも米国株一択とはならないのです。
グッドラック。
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2015年12月末以降のバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)、そして米高配当株ETF(HDV)のトータルリターンは以下の通りでした。
【トータルリターンの推移】

バフェット太郎10種:+80.2%
S&P500ETF(IVV):+126.7%
米高配当株ETF(HDV):+57.8%
バフェット太郎10種はS&P500種指数を46.5%ポイント下回り、米高配当株ETFを22.4%ポイント上回りました。
【配当再投資込みの累積収益額】

また、同期間におけるバフェット太郎10種の累積収益額は22万6433ドル(約2474万円)と、過去最高を記録しました。これは、コロナ危機で暴落した際に配当を再投資した分の株が、年明け以降急騰したことなどが寄与したためです。
【4月の騰落率】

4月の騰落率はS&P500種指数が+5.2%だったのに対して、バフェット太郎10種は+0.9%でした。これは米ハイテク株が好調に推移した一方で、バフェット太郎10種は生活必需品株など、ディフェンシブ銘柄を多く組み入れているためです。
さて、過去10年を振り返ると、米国株は新興国株や日本株、コモディティのパフォーマンスを大きくアウトパフォームしてきました。こうしたことから、資産形成なら米国株だけで良いという声が聞こえます。
たしかに、長期的に見れば、米国株の投資成績は新興国株や日本株、コモディティよりもパフォーマンスが優れているので、資産形成を目的にしているのなら、投資対象は米国株一択で良いと思います。
しかし、ここで言う「長期的」というのは決して10年程度の期間というわけではなくて、30年、40年と超長期のことを指します。つまり、10年程度の期間を指しているわけではありませんから、向こう10年に渡って米国株が新興国株や日本株、コモディティをアウトパフォームできるかどうかは誰にもわからないのです。
たとえば、2010年の時点で、過去10年(2000年~2009年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は新興国株でした。そのため、2010年代前半になっても新興国の長期的な成長に賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は新興国株にとって悲惨で、対照的に米国株が大きく成長しました。
また、2000年の時点で、過去10年(1990年~1999年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は米ハイテク株でした。そのため、2000年になっても米ハイテク株の長期的な成長に賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は米ハイテク株にとって悲惨で、対照的に新興国株が大きく成長しました。
さらに、1990年の時点で、過去10年(1980年~1989年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は日本株でした。そのため、1990年になっても日本株の長期的な成長に賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は日本株にとって悲惨で、対照的に米ハイテク株が大きく成長しました。
加えて、1980年の時点で、過去10年(1970年~1979年末まで)の投資成績を振り返った場合、最もパフォーマンスが良かった投資対象は金でした。そのため、1980年になっても金の長期的な値上がりに賭けて投資を始めた個人投資家も少なくありませんでした。
しかし、その後の10年は金にとって悲惨で、対照的に日本株が大きく成長しました。
このように、ブームとなる投資対象は10年程度のスパンで大きく変わるものです。そのため、2030年までの向こう10年も、「米国株が他のどの投資対象よりも魅力的だ」と考えるのは無理があるのです。
ですから、超長期(30年以上)で見れば米国株一択ですが、向こう10年程度の長期で見れば、それは必ずしも米国株一択とはならないのです。
グッドラック。
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