バフェット太郎です。

3月のケース・シラー住宅価格指数は予想+12.3%に対して、結果+13.3%と予想を大きく上回りました。これは2006年以来の伸び率であるほか、前回の不動産バブルのピークから22%上昇していることから、バブルを警戒する声が高まっています。

【ケース・シラー住宅価格指数】
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過去20年のケース・シラー住宅価格指数を眺めると、金融危機後の底値137から、およそ84%値上がりしていることが確認できます。

ただし、住宅価格が高騰している背景には住宅の供給不足が挙げられるので、2006年の住宅バブルと同じように考えるべきではありません。

たとえば、4月の米新築住宅販売戸数は予想97万戸に対して、結果86万3000戸と予想を下回りました。また、前月分も91万7000戸と、速報値の102万1000戸から下方改定されています。

住宅需要が高まっているのにも関わらず、住宅販売戸数が伸び悩んでいる理由は、住宅在庫が不足していることが挙げられます。そして、住宅在庫が不足している理由は、建材価格の高騰によって、建築業者が家を建てていないからです。

実際、先日発表された住宅着工件数は予想171万戸に対して、結果156万9000戸と予想を大幅に下回りました。つまり、現在の住宅価格の高騰は供給不足によるものですから、2006年の不動産バブルとは様相が異なると言えるのです。

【木材価格:日足】
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ちなみに、現在の木材価格は1397ドルと、直近の高値1733.50ドルからおよそ2割下落していることから、木材価格が一段と下落すれば、住宅着工件数と販売戸数の増加の伴う消費ブームがやって来る可能性が高いです。

これは、人々が家の購入にあわせて家具や家電など高額耐久財を買い替える傾向があるからです。

つまり、米国のバブル相場はまだまだ続くことが予想されるので、短期的な調整局面で狼狽せずに、株は長期で運用し続けた方が賢明だと言えます。

グッドラック。

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