バフェット太郎です。
誰にも時代のサイクルや投資タイミングを正確に計ることができないことを考えれば、シンプルでわかりやすい投資スタイルを採用し、それを一貫して続けた方が賢明です。
そして、それを踏まえた上で、バフェット太郎はこれから向こう10年はグロース株よりもバリュー株が報われる公算が大きいと予想しています。
【投資スタイル別パフォーマンスの差】

たとえば、このチャートは1981年以降の「投資スタイル別パフォーマンスの差」を表したもので、指数がプラスならグロース株がバリュー株をアウトパフォームしている一方で、指数がマイナスならバリュー株がグロース株をアウトパフォームしていることを意味します。
【投資スタイル別パフォーマンスの差とトレンド】

指数は局面ごとに細かな格差が生じているのでサイクルがないようにも思えますが、80年代は比較的バリュー株が強かった一方で、90年代はドットコムバブルを背景にグロース株が強かったです。
また、2000年代になると再びバリュー株が優位になりましたが、2008年の金融危機以降はGAFAMなど巨大テック企業を中心にグロース株が優位でした。
【投資スタイル別パフォーマンス】

もう少し具体的な数字を見ていくと、1979年から88年にかけての9年間はグロース株が+281%だったのに対して、バリュー株は+403%でした。
ドットコムバブルに沸いた1989年から99年にかけての10年間はグロース株が+764%だったのに対して、バリュー株は+434%でした。
「BRICs」など新興国株投資がブームになった2000年から2008年にかけての8年間はグロース株が-51.5%と暴落した一方で、バリュー株は+6.6%と堅調に推移しました。
「GAFAM」など米巨大テック株がブームになった2009年から2020年にかけての11年間はグロース株が+684%だったのに対して、バリュー株は+275%でした。
このように、投資スタイルというのは概ね10年前後で移り変わるもので、過去11年にわたってグロース株が優位だからといって、向こう10年、20年もグロース株が優位であり続けるという保証はどこにもないのです。
また、過去のサイクルは未来を正確に映し出してくれる魔法の鏡ではありませんから、サイクルの大きさや長さ、そしてタイミングを正確に予測することは誰にもできません。(つまり、バフェット太郎は2021年以降バリュー株の時代がやって来ると予想していますが、予想に反してグロース株優位の時代がもう少し続く可能性だってあるということです)
そこで、個人投資家には3つの選択肢があります。
一つ目は、バリュー株かあるいはグロース株かどちらか一方の投資スタイルを決めて、それを守り続けることです。
たとえば、あなたが投資スタイルをグロース株と決めれば、90年代や2010年代のグロース株ブームの波に乗ることはできますが、80年代や2000年代は冴えないパフォーマンスになるなど、「時代の不運」を甘んじて受け入れなければなりません。
バフェット太郎は3つの選択肢のうち、この一つ目の選択肢を採用しているので、2010年代における「時代の不運」を受け入れているというわけです。
二つ目は、タイミングを見計らってその都度有利な投資スタイルを選択することです。こうすることで、常に市場平均をアウトパフォームし続けることが期待できます。
しかし、先ほども言ったようにサイクルの大きさや長さ、そしてタイミングを正確に予測することなど誰にもできませんから、投資経験の短い人ほど簡単だと考える一方で、投資経験の長い人ほどこれがいかに難しいかということを痛感しています。
三つ目は、バリュー株とグロース株の両方を所有することです。こうすることで、いかなる局面においても、ポートフォリオの半分は満足のゆく成果が得られる一方で、もう半分が低迷することについては甘んじて受け入れる必要があります。
ちなみに、バリュー株とグロース株の両方を所有する方法として、S&P500インデックスファンドや、全米株式インデックスファンドに投資をするだけで実現することができます。
すると、多くの人は「三つ目の選択肢が一番簡単そうだな」と思うわけですが、2000年代においておよそ10年間米国株が低迷し、その一方で新興国株が大きく上昇し続けてきたことを考えると、S&P500インデックスファンドへの投資は必ずしも簡単なこととは言えません。
実際、新興国株がブームになっていた2000年代を振り返ると、米国株に積立投資をすることがバカらしく感じて途中で投げ出した人は多かったです。
つまり、三つ目の選択肢も一つ目の選択肢と同様に「時代の不運」を甘んじて受け入れる局面が訪れるということです。
そこで、四つ目の選択肢として、ポートフォリオの一部を「趣味の投資」として、その時代の追い風を受けている投資スタイルに振り向けるというやり方があります。
たとえば、一つ目の選択肢を選んだのなら、資金の一部(10%~20%程度)をもう一方の投資スタイルに振り向けるというやり方です。また、二つ目の選択肢を選んだのなら、自分の読みが外れた場合に備えてインデックスファンドを保有してもいいかもしれません。
さらに、三つ目の選択肢を選んだのなら、新興国株や時代の追い風を受けている投資スタイルに資金の一部を振り向けてもいいかもしれません。
もちろん、時代の追い風を受けると思って投資をしてみても、その読みが外れて(何もしなければ良かったな…)なんていうことになる可能性だってありますし、投資スタイルが複雑になればなるほど、狼狽売りのリスクが高まります。
すると、最終的には「時代の不運」を受け入れつつ、「シンプルでわかりやすい投資スタイルを一貫して続けた方がいいな」という答えに落ち着きます。
グッドラック。
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誰にも時代のサイクルや投資タイミングを正確に計ることができないことを考えれば、シンプルでわかりやすい投資スタイルを採用し、それを一貫して続けた方が賢明です。
そして、それを踏まえた上で、バフェット太郎はこれから向こう10年はグロース株よりもバリュー株が報われる公算が大きいと予想しています。
【投資スタイル別パフォーマンスの差】

たとえば、このチャートは1981年以降の「投資スタイル別パフォーマンスの差」を表したもので、指数がプラスならグロース株がバリュー株をアウトパフォームしている一方で、指数がマイナスならバリュー株がグロース株をアウトパフォームしていることを意味します。
【投資スタイル別パフォーマンスの差とトレンド】

指数は局面ごとに細かな格差が生じているのでサイクルがないようにも思えますが、80年代は比較的バリュー株が強かった一方で、90年代はドットコムバブルを背景にグロース株が強かったです。
また、2000年代になると再びバリュー株が優位になりましたが、2008年の金融危機以降はGAFAMなど巨大テック企業を中心にグロース株が優位でした。
【投資スタイル別パフォーマンス】

もう少し具体的な数字を見ていくと、1979年から88年にかけての9年間はグロース株が+281%だったのに対して、バリュー株は+403%でした。
ドットコムバブルに沸いた1989年から99年にかけての10年間はグロース株が+764%だったのに対して、バリュー株は+434%でした。
「BRICs」など新興国株投資がブームになった2000年から2008年にかけての8年間はグロース株が-51.5%と暴落した一方で、バリュー株は+6.6%と堅調に推移しました。
「GAFAM」など米巨大テック株がブームになった2009年から2020年にかけての11年間はグロース株が+684%だったのに対して、バリュー株は+275%でした。
このように、投資スタイルというのは概ね10年前後で移り変わるもので、過去11年にわたってグロース株が優位だからといって、向こう10年、20年もグロース株が優位であり続けるという保証はどこにもないのです。
また、過去のサイクルは未来を正確に映し出してくれる魔法の鏡ではありませんから、サイクルの大きさや長さ、そしてタイミングを正確に予測することは誰にもできません。(つまり、バフェット太郎は2021年以降バリュー株の時代がやって来ると予想していますが、予想に反してグロース株優位の時代がもう少し続く可能性だってあるということです)
そこで、個人投資家には3つの選択肢があります。
一つ目は、バリュー株かあるいはグロース株かどちらか一方の投資スタイルを決めて、それを守り続けることです。
たとえば、あなたが投資スタイルをグロース株と決めれば、90年代や2010年代のグロース株ブームの波に乗ることはできますが、80年代や2000年代は冴えないパフォーマンスになるなど、「時代の不運」を甘んじて受け入れなければなりません。
バフェット太郎は3つの選択肢のうち、この一つ目の選択肢を採用しているので、2010年代における「時代の不運」を受け入れているというわけです。
二つ目は、タイミングを見計らってその都度有利な投資スタイルを選択することです。こうすることで、常に市場平均をアウトパフォームし続けることが期待できます。
しかし、先ほども言ったようにサイクルの大きさや長さ、そしてタイミングを正確に予測することなど誰にもできませんから、投資経験の短い人ほど簡単だと考える一方で、投資経験の長い人ほどこれがいかに難しいかということを痛感しています。
三つ目は、バリュー株とグロース株の両方を所有することです。こうすることで、いかなる局面においても、ポートフォリオの半分は満足のゆく成果が得られる一方で、もう半分が低迷することについては甘んじて受け入れる必要があります。
ちなみに、バリュー株とグロース株の両方を所有する方法として、S&P500インデックスファンドや、全米株式インデックスファンドに投資をするだけで実現することができます。
すると、多くの人は「三つ目の選択肢が一番簡単そうだな」と思うわけですが、2000年代においておよそ10年間米国株が低迷し、その一方で新興国株が大きく上昇し続けてきたことを考えると、S&P500インデックスファンドへの投資は必ずしも簡単なこととは言えません。
実際、新興国株がブームになっていた2000年代を振り返ると、米国株に積立投資をすることがバカらしく感じて途中で投げ出した人は多かったです。
つまり、三つ目の選択肢も一つ目の選択肢と同様に「時代の不運」を甘んじて受け入れる局面が訪れるということです。
そこで、四つ目の選択肢として、ポートフォリオの一部を「趣味の投資」として、その時代の追い風を受けている投資スタイルに振り向けるというやり方があります。
たとえば、一つ目の選択肢を選んだのなら、資金の一部(10%~20%程度)をもう一方の投資スタイルに振り向けるというやり方です。また、二つ目の選択肢を選んだのなら、自分の読みが外れた場合に備えてインデックスファンドを保有してもいいかもしれません。
さらに、三つ目の選択肢を選んだのなら、新興国株や時代の追い風を受けている投資スタイルに資金の一部を振り向けてもいいかもしれません。
もちろん、時代の追い風を受けると思って投資をしてみても、その読みが外れて(何もしなければ良かったな…)なんていうことになる可能性だってありますし、投資スタイルが複雑になればなるほど、狼狽売りのリスクが高まります。
すると、最終的には「時代の不運」を受け入れつつ、「シンプルでわかりやすい投資スタイルを一貫して続けた方がいいな」という答えに落ち着きます。
グッドラック。
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