バフェット太郎です。

2015年12月末以降のバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)、そして米国高配当株ETF(HDV)のトータルリターンは以下の通りでした。

【トータルリターンの推移】
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バフェット太郎10種:+84.5%
S&P500ETF(IVV):+128.2%
米国高配当(HDV):+61.9%

バフェット太郎10種はS&P500ETFを43.7%ポイント下回り、米国高配当株ETFを22.6%ポイント上回りました。

【配当再投資込みの累積収益額】
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同期間におけるバフェット太郎10種の累積収益額は24万4621ドル(約2670万円)と過去最高を記録しました。

昨年のコロナ危機で株価が暴落した際に、配当を再投資して株数を増やしたことが寄与しました。とりわけ、原油安によって暴落していたエクソン・モービル株を中心に買い増したことが奏功しました。

【5月の騰落率】
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5月の騰落率はバフェット太郎10種が+1.8%だったのに対して、S&P500種指数は+0.5%と、バフェット太郎10種が市場平均をアウトパフォームしました。

これはブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)とジョンソン・エンド・ジョンソンなどヘルスケア株が好調だったためです。

【配当貴族指数とS&P500種指数のトータルリターン】
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(※配当貴族指数=S&P500種指数構成銘柄のうち、25年以上連続で増配した実績をもつ65銘柄で構成された株価指数)

さて、 このチャートは25年以上連続増配している配当貴族指数とS&P500種指数のトータルリターンを比較したものです。

1989年から2009年までの20年間、ほとんどパフォーマンスに大差がなかったものの、その後、配当貴族指数がS&P500種指数を大きくアウトパフォームしました。

これは、1989年から2009年までの20年間にわたって配当を再投資した分の株が、2010年以降の強気相場において大きなリターンを生み出したからです。

しかし、それまでの道のりは決して楽観的なものではありませんでした。たとえば、1999年において、S&P500種指数が配当貴族指数を上回っている場面がありますが、当時、1989年以降のS&P500種指数のパフォーマンスが+500%だったのに対して、配当貴族指数は+300%と、200%ポイントもの差が開いていたのです。

ところが、ドットコムバブルが崩壊すると配当貴族指数は徐々に上昇し始め、運用開始から20年経った2010年以降になると、リターンが加速度的に上昇し始めました。

つまり、配当再投資戦略は長期投資が前提であり、10~20年では報われない可能性があるほか、90年代後半のドットコムバブルのようなグロース株が好調な局面では、市場平均に大きくアンダーパフォームする傾向があるので、個人投資家の忍耐力が試される投資スタイルであると言えます。

グッドラック。

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