バフェット太郎です。

中国で景気減速への懸念が強まっています。

【中国鉱工業生産】
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中国国家統計局によると、7月の鉱工業生産は予想+7.8%に対して、結果+6.4%と予想を下回ったほか、伸び率が5カ月連続で低下しました。

これは半導体不足によって自動車生産が減少したり、天候悪化や洪水被害の影響でインフラや不動産の工事が遅れてしまい、建材の生産が落ち込んだためです。

【中国小売売上高】
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また、小売売上高も前年同月比で予想+11.5%に対して、結果+8.5%と予想を下回ったほか、伸び率が4カ月連続で低下しました。

これは、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大を受けて、各地で移動制限などの厳しい措置が取られたことが実体経済に影響を与えているためです。

加えて、都市部の7月の失業率は5.1%と、6月の5.0%から上昇しました。

これは、洪水被害の影響を受けて一部の消費やサービス・セクターで成長が鈍化したためです。

中国の経済指標が軒並み予想を下回ったことで、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど大手金融機関が、中国の2021年の成長率予想を従来の「8.6~8.9%」から「8.2~8.3%」へと下方修正しています。

さらにこうした中で、中国の国営メディアが「オンラインゲームが歴史を歪曲しないよう、当局が規制を強化すべきだ」とゲーム産業を批判したことで、中国のハイテク株が軒並み急落しました。

【ウィズダムツリー・中国株・ニューエコノミーファンド(CXSE)】
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たとえば、ナスダック100に連動するように設計された「パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1(QQQ)」が史上最高値を更新する中で、中国版QQQと言われている「ウィズダムツリー・中国株・ニューエコノミーファンド(CXSE)」は55.68ドルと、2月の高値80.95ドルから31.2%安と暴落しています。

景気減速と規制強化への懸念が中国株が売られているわけですが、2022年に5年に一度の共産党大会が控えていることを考えれば、規制強化への懸念が和らぐのは早くても来年後半以降ですから、中国株の低迷はまだしばらく続く公算が大きいです。

グッドラック。

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