バフェット太郎です。

8日のNYダウ株式市場は前日比-109.85ドル(-0.64%)安の1万6964.10ドルと反落して取引を終えました。下落した主な要因は、2月の中国貿易統計が悪化したことを受けて世界経済に対する懸念が高まったためです。

2月中国貿易統計は、輸出(ドル建て)が前年同期比で-25.4%減、輸入が前年同月比-13.8%減とエコノミストの予想を大幅に下回りました。また、輸出に至っては2009年5月以降で最大の落ち込みです。中国の輸入が落ち込んだことで、銅やアルミなどの素材関連の見通しが悪化し、フリーポートマクモラン(FCX)-12.17%安、アルコア(AA)は-7.07%安と大きく売られました。

また、原油価格は一時4%安と急落したことも相場の重しとなりました。これは中国の需要が減少するとの見通しに加えて、ゴールドマンサックスが原油相場の上昇は持続可能でないとの見方を示したことや、週間の米原油在庫統計が過去最高水準を更新するとの見通しが相場を圧迫しました。

これを受けてエクソン・モービル(XOM)-2.17%安、シェブロン(CVX)-2.13%安、コノコフィリップス(COP)-6.71%安とエネルギーセクターが売られました。

では、中国経済減速の影響を受けて素材株などはこのまま売られ続けるのでしょうか。ぼくはそうは考えていません。なぜなら米国経済は景気循環いうところの拡大期に位置しており、むしろこれから素材株が買われる局面を迎えるからです。
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この拡大期で買われる銘柄はFCXのような素材株や消費循環株、工業株などです。
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チャートはFCXの日足チャートです。一月中旬につけた3.74ドルを底値に一時およそ2.8倍も上昇しました。しかし赤いラインの200日移動平均線に抑えられるようにして下落してしまいました。短期的には利益確定による売りが先行すると思いますが、中・長期的にみればむしろ押し目買いのチャンスとなると思います。
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