バフェット太郎です。

24日のNYダウ株式市場は、前日比+13.14ドル(+0.08%)高の1万7515.73ドルと昨日とほぼ横ばいで取引を終えました。株価は5週連続で上昇したものの、FRB(米連邦準備理事会)の複数の高官が、年内に2回以上の利上げがある可能性を示唆したことや、昨日、セントルイス地区連銀のブラード総裁も、年内に利上げが少なくとも2回実施される可能性があるとの見方を強めたことなどを受けて、ドルが買われました。

また、UBSがウェルズ・ファーゴ(WFC)への投資判断を「売り」に引き下げたことを受けて金融株が軒並み売られました。WFCは-1.73%安、JPモルガン・チェース(JPM)-0.77%安、シティ・グループ(C)-1.01%安、USバンコープ(USB)-1.00%安と相場の重しとなりました。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズ(BHI)が好評した週間統計によれば、石油・天然ガスの掘削リグ稼働総数は12基減の464基(前年同期1048基)でした。これは14週連続の減少で、少なくとも1940年以来の低水準を記録しました。また、このうち石油リグは15基減の372基と、2009年11月以来の低水準です。これを受けて石油株が買われました。エクソン・モービル(XOM)+0.27%高、シェブロン(CVX)+1.35%高、コノコフィリップス(COP)+0.48%高と相場を下支えしました。
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ドルインデックスの日足チャートは、MACDがゴールデンクロスを形成していることから、さらに上昇することを示唆しています。
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エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)はMACDにデッドクロスが確認できます。これは「売り」シグナルですから、来週から石油株が軒並み売られると思います。まずは50日移動平均線の57.43ptがターゲットになります。
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金融セレクト・セクターSPDR(XLF)もMACDでデッドクロスを形成しようとしています。金融株も石油株同様に売られると思います。ターゲットは21.39ptです。
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NYダウの日足チャートでもデッドクロスを形成しようとしています。5週も連続で上昇しましたから、このあたりで利食いをしておきたいというところでしょうか。ただし、中・長期的には米国株は「買い」です。なぜなら、米経済が好調であることに代わりはないからです。

米労働省が発表した19日までの週の新規失業保険件数(季節調整済み)は予想26万8000件に対し、結果26万5000件と下回りました。さらに、前週分が6000件下方修正されたことで、労働市場はこれまで考えられてきたより力強いことが示されました。また、労働市場の力強さに、何か特別要因があるわけではありません。

FRBが年内の利上げ回数を2回以上に増やす可能性を示唆したことで、不安になる投資家もいると思いますが、利上げ回数を増やすことは、米経済が好調であるということをFRBが認めたことに他なりません。短期的に相場が「弱気」優勢になると思いますが、そういう時こそ、長期投資家は強気で買い向かうべきです。

(各種データ、情報はロイターを参照)
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