バフェット太郎です。

バフェット太郎の投資戦略は、米超大型優良株をドルコスト平均法で買い増すというものですが、バブル崩壊直前っていうのは、できれば買い増したくないものです。しかし、それがいつなのかわからないので、結局バブル直前も買い増すことになります。例えば、誰かが恐慌はもう始まっていて、世界の株式市場は崩壊すると言っていても、バフェット太郎は買うわけです。

松藤民輔著『恐慌はすでに始まっている! 世界経済終わりの始まり』によれば、そのタイトル通り、恐慌はすでに始まっていて、これから金の時代が始まるとのこと。

こうした類のトンデモ本は一定の需要があって、いつも書店に並んでいます。これって保険の勧誘と本質的には一緒なんですよね。まぁ保険に限らずですが、顧客を不安にさせて自社の商品を売りつけるっていうのはよくある手法です。顧客を不安にさせれば高価な壺や腕輪とか、ネックレスとか、健康食品とか、美容関連グッズとか、なんでも売れますからね。

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さて、著者の松藤民輔氏ですが、レビューを見るとあれこれ暴露されていて、相当な恨みを買っていることがわかります。例えば、彼はソロモンブラザーズを辞めた後、投資情報会社「株式会社牛之宮」を設立していますが、その経歴が削除されています。その理由は12億円もの損害賠償訴訟を起こされたからなんだとか。

また、金鉱山会社ジパングは未上場企業だったのですが、ジャスダック上場の小さな会社を買収することで、裏口上場を果たしてペナルティを受けた後、上場廃止追い込まれました。

さらに、ジパング時代にはソロモン時代に戻りたかったのか、自社株を担保に国内株の空売りをして8億円の損失を出し、追証により自社株の強制売却に追い込まれるなど、やんちゃが絶えません。

それでも彼に一定のファン(信者)がいることは事実です。彼は誰よりも早く『世界バブル経済終わりの始まり──実践・臆病者のための黄金の投資学』で、米不動産バブルの崩壊を予見していましたし、恐慌は金の時代になると断言し、実際金価格は600ドルから1900ドルまで上昇しました。(本人はもっと上がると思ったらしいですが。)

さらに過去を遡れば1993年に『脱・金融大恐慌―大混乱こそ大チャンス』を出版し、銀行の破綻連鎖を予見し、結果銀行は次々と破綻していきました。

こうしたトンデモ本は当たります。なぜなら、いつも市場の予想とは逆の予想をしているわけですから、いつかは必ず当たるのです。若林栄四氏とか浅井隆氏とか副島隆彦氏とか紫のおばさんとか、そういうトンデモ本を書く人はもういっぱいいるわけです。

そのため、そうしたトンデモ本の類にコロッと騙される人も少なくありません。バフェット太郎はそうした極端な声に耳を傾けることなく、米国超大型優良株をコツコツと買い増していくだけです。


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