バフェット太郎です。

種子開発最大手のモンサント(MON)が第2四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは市場予想2.44ドルに対して、結果2.42ドルと予想を下回りました。
売上高も市場予想47億6000万ドルに対して、結果45億3000万ドルと予想を下回りました。

業績が低迷した主な要因は、想定以上に農産物相場の低迷が響いたためです。
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MONの日足チャートです。今年に入ってから値動きの荒い展開が続いています。
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国際商品価格のCRB指数は今年に入って底値のサインとなるダブルボトムをつけました。また、直近の指数は50日移動平均線に支えられるように反発していることから、今後は緩やかな上昇局面が期待できます。

MONは遺伝子組み換えによる不自然な作物を作っていることから、世界中で嫌われている会社です。また、除草剤や殺虫剤も製造しており、強力な除草剤と、その強力な除草剤に耐性のある作物をセットで販売しています。
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MONの業績推移です。長期的に見れば、売上高、営業利益、純利益の全てが拡大基調にあるものの、前期は減収減益と落ち込み、今期は二期連続の減収減益が見込まれています。
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長期借入金が大幅に増加しているためBPS(一株当たりの純資産)が大幅に落ち込みました。これにより、自己資本比率は13年8月期の60.78%から前期31.89%へと大幅に悪化しています。一方でROE(自己資本利益率)13年8月期の19.76%から前期33.10%と大幅に上昇しました。
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本業の儲けを表す営業CFは安定しており、投資CFもそれほど必要としないので、フリーCFも多いです。これにより、前期は全株数の8.38%分の自社株買いを実施しています。

MONは米国株投資家に比較的人気の高い銘柄です。しかし、バフェット太郎は商品価格の低迷はしばらく続くと考えているので、MONの株価低迷はしばらく続くと予想しています。

MONに投資している人やこれから投資をしようかと考えている人は『モンサント―世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業』を読むと「なぜ、モンサントが嫌われているのか」がよくわかると思います。


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