バフェット太郎です。

リテール銀行大手のウェルズ・ファーゴ(WFC)が第1四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想0.97ドルに対して、結果0.99ドルと予想を上回りました。
売上高は予想216億1000万ドルに対して、結果222億ドルとこちらも予想を上回りました。

EPS、売上高ともに予想を上回ったものの、エネルギー業界への融資規模が大きいことが懸念され、株価は売られました。WFCはエネルギー業界向け融資のうち、デフォルトの恐れのある融資の割合が50%を超えるとの見通しを示しました。

第1四半期で計上した、エネルギー関連融資の貸倒損失は2億400万ドルと前回(2015年第4四半期決算)に比べて2倍以上に増えました。

WFCはウォーレン・バフェットの代表的な銘柄です。住宅ローンや中小企業向け融資、自動車ローンは全米1位、学生ローンでは2位です。また、1万2500のATMを設置し、全米の3分の1の世帯と取引しており、ブランド力も高いです。

経営成績
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金融危機以降、売上高はほぼ横ばいですが、利益率が改善されています。
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BPS(一株当たりの純利益)が順調に伸びていることが確認できます。また、EPSも拡大基調です。安定した収益を稼ぐことができるので一株当たりの純資産が伸びやすく、株価も上昇しやすいです。代表的なバリュー銘柄で、長期投資家が銀行株をポートフォリオに組み入れる場合、必ず候補にあがります。

ちなみに、バフェットがWFCの株を最初に買い始めたのは1989~1990年の不動産バブル崩壊により銀行株が下落した時です。また、07年の不動産バブルを発端に起きた08年の金融危機でも、バフェットはWFCの株を大きく買い増しています。そのあたりのことはバフェットの株式ポートフォリオを読み解くが少し参考になると思います。
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株価はレンジ相場を形成しており、方向感が乏しいです。


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