バフェット太郎です。
米ファストフード大手のマクドナルド(MCD)が第1四半期決算を発表しました。内容は良かったです。
EPSは予想1.16ドルに対して、結果1.23ドルと予想を上回りました。
売上高は予想58億2000万ドルに対して、結果59億ドルと予想を上回りました。
米国既存店売上高は予想+4.6%増に対して、結果+5.4%増と予想を上回りました。
米国外主要国既存店売上高は+5.2%増でした。
新興国既存店売上高は+3.6%増でした。
全世界では+6.2%増でした。
米国外の売上高はドル高を原因に、前年同期比-0.9%減と目減りしましたが、既存店売上高が予想を上回るなど全体的に内容は良かったです。
米国事業は一日中朝マックが食べられる「オールデイ・ブレックファスト」が奏功し、引き続き売上の伸びに貢献しました。スティーブ・イースターブルックCEOは「事業の好転が根付きつつある」と将来にポジティブになっています。
経営成績
売上高が伸び悩んでいる主な要因は、ドル高により海外の売上高が目減りしているためです。MCDは売上高の66.3%を米国外で稼いでいるためドル高に弱いです。しかし、FRBが賃金と物価を上げるためにドル安誘導しているので、今後はドル安を要因に売上高、利益ともに増大すると思います。
EPS(一株当たりの利益)は二期連続で減少しましたが、「オールデイブレックファスト」や不採算店の撤退など再建策が奏功していることから底打ちしました。配当は40年連続で増配していますが、配当性向は71%と余裕はありません。
営業CFが緩やかに拡大している一方、概ね投資CFが営業CFの三分の一程度にコントロールされています。フリーCFで配当など投資家還元策にも積極的です。
MCDの株価は昨年の秋頃から急騰し、バリュエーションはPER26.32倍、配当利回り2.76%と割安感はないです。
MCDの株はちょっと前まではクソ株だと言われていました。その主な理由は、2014年の食肉消費期限切れ問題を発端に顧客離れが加速したことに加えて、米有力消費者情報誌「コンシューマー・リポート」の調査で、米国大手ハンバーガーチェーン全体の中でMCDのハンバーガーが一番まずいという結果が出たことで、株価が伸び悩んでいたからです。
消費者は早くて安いけれど、まずくて健康に悪いハンバーガーから、提供が遅いうえ値段も高いけれど、健康に良さそうでおいしいハンバーガーを好むようになったと、ウソかマコトかわからないウワサ話が広まり、投資家は注意深くMCD株を避けていました。また、配当性向が高かったため、PERが20~23倍と割高な水準で取引されていたこともマイナス材料でした。
しかし、蓋を開けてみれば朝マックが食べられるだけで米国人は大喜びするのだから単純なものです。また、ちょっと高いけれど、健康的なファストフード・チェーンのチポトレ・メキシカン・グリルが昨年、集団食中毒が相次ぎ発生させてしまったことも、MCDに客足が戻るきっかけになりました。
そもそもキャッシュフローを眺めれば、世間の悪評にも関わらず、安定した収益を稼いでいることは一目瞭然です。そういう意味では、ウォルマート・ストアーズ(WMT)なども、みんなが思っているより悪くないということがキャッシュフロー計算書を見ればわかるのです。(WMTに関しては決算発表後エントリーする予定です)。
銘柄分析をするときは、営業利益率やROEなどの経営指標を分析するのもいいですが、そもそもそのビジネスが儲かってるのか儲かっていないのか、競争力があるのかないのかという根本的なことを知るために、キャッシュフロー計算書を眺めることは何よりも重要なのです。
バフェット太郎は昨年、MCD株をクソ株っていっていた人たちのおかげで、決して安くはないけれど割高でもないそこそこの値段でコツコツと買い増しを続けることができたので感謝の言葉しかありません。
米ファストフード大手のマクドナルド(MCD)が第1四半期決算を発表しました。内容は良かったです。
EPSは予想1.16ドルに対して、結果1.23ドルと予想を上回りました。
売上高は予想58億2000万ドルに対して、結果59億ドルと予想を上回りました。
米国既存店売上高は予想+4.6%増に対して、結果+5.4%増と予想を上回りました。
米国外主要国既存店売上高は+5.2%増でした。
新興国既存店売上高は+3.6%増でした。
全世界では+6.2%増でした。
米国外の売上高はドル高を原因に、前年同期比-0.9%減と目減りしましたが、既存店売上高が予想を上回るなど全体的に内容は良かったです。
米国事業は一日中朝マックが食べられる「オールデイ・ブレックファスト」が奏功し、引き続き売上の伸びに貢献しました。スティーブ・イースターブルックCEOは「事業の好転が根付きつつある」と将来にポジティブになっています。
経営成績
売上高が伸び悩んでいる主な要因は、ドル高により海外の売上高が目減りしているためです。MCDは売上高の66.3%を米国外で稼いでいるためドル高に弱いです。しかし、FRBが賃金と物価を上げるためにドル安誘導しているので、今後はドル安を要因に売上高、利益ともに増大すると思います。
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BPS(一株当たりの純資産)が急減している主な要因は、長期借入金が増加したためですが、特に問題はありませんが、純資産が低下することでROE(自己資本利益率)が45.43%まで高まりました。また、今期の予想ROEは65.79%が見込まれています。EPS(一株当たりの利益)は二期連続で減少しましたが、「オールデイブレックファスト」や不採算店の撤退など再建策が奏功していることから底打ちしました。配当は40年連続で増配していますが、配当性向は71%と余裕はありません。
営業CFが緩やかに拡大している一方、概ね投資CFが営業CFの三分の一程度にコントロールされています。フリーCFで配当など投資家還元策にも積極的です。
MCDの株価は昨年の秋頃から急騰し、バリュエーションはPER26.32倍、配当利回り2.76%と割安感はないです。
MCDの株はちょっと前まではクソ株だと言われていました。その主な理由は、2014年の食肉消費期限切れ問題を発端に顧客離れが加速したことに加えて、米有力消費者情報誌「コンシューマー・リポート」の調査で、米国大手ハンバーガーチェーン全体の中でMCDのハンバーガーが一番まずいという結果が出たことで、株価が伸び悩んでいたからです。
消費者は早くて安いけれど、まずくて健康に悪いハンバーガーから、提供が遅いうえ値段も高いけれど、健康に良さそうでおいしいハンバーガーを好むようになったと、ウソかマコトかわからないウワサ話が広まり、投資家は注意深くMCD株を避けていました。また、配当性向が高かったため、PERが20~23倍と割高な水準で取引されていたこともマイナス材料でした。
しかし、蓋を開けてみれば朝マックが食べられるだけで米国人は大喜びするのだから単純なものです。また、ちょっと高いけれど、健康的なファストフード・チェーンのチポトレ・メキシカン・グリルが昨年、集団食中毒が相次ぎ発生させてしまったことも、MCDに客足が戻るきっかけになりました。
そもそもキャッシュフローを眺めれば、世間の悪評にも関わらず、安定した収益を稼いでいることは一目瞭然です。そういう意味では、ウォルマート・ストアーズ(WMT)なども、みんなが思っているより悪くないということがキャッシュフロー計算書を見ればわかるのです。(WMTに関しては決算発表後エントリーする予定です)。
銘柄分析をするときは、営業利益率やROEなどの経営指標を分析するのもいいですが、そもそもそのビジネスが儲かってるのか儲かっていないのか、競争力があるのかないのかという根本的なことを知るために、キャッシュフロー計算書を眺めることは何よりも重要なのです。
バフェット太郎は昨年、MCD株をクソ株っていっていた人たちのおかげで、決して安くはないけれど割高でもないそこそこの値段でコツコツと買い増しを続けることができたので感謝の言葉しかありません。
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