バフェット太郎です。

コングロマリット(複合企業)のゼネラル・エレクトリック(GE)が第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想0.19ドルに対して、結果0.21ドルと予想を上回りました。
売上高は予想276億2000万ドルに対して、結果276億ドルと予想を下回りました。
通期のEPSは予想1.50ドルに対して、1.45~1.55ドルとガイダンスに変更はありませんでした。

ジェフ・イメルトCEOは不安定な環境の中で成果を出し続けているとの見方を示しました。また、石油・ガスをめぐる業況は厳しいものの「事業ポートフォリオ全体の業績改善で影響を相殺できるところにGEの価値がある」と述べました。

経営成績
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GEの母体は発明王エジソンの電気照明会社です。エンジン、エネルギー、石油・ガス、エネルギーマネジメント、証明、運輸、ヘルスケア、輸送機器など幅広く事業を展開しています。1980年代にCEOのジャック・ウェルチがM&Aを駆使し成長しました。

リーマンショック以降は、売上高と営業利益ともに右肩下がりだった一方、純利益は09年を底にジワジワ成長していました。しかし、2015年に収益柱の金融事業売却による損失で純利益が赤字に転落しました。

今後は産業分野への集中を進める方針です。
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前期は金融事業売却による損失でEPS(一株当たりの純利益)が赤字になっているものの、今期は1.45~1.55ドルが見込まれています。配当も増配が続いています。
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本業の儲けを示す営業CFは右肩下がりですが、前期で底を打ちました。今期から急回復する見込みです。
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GEの週足チャートはMACDにデッドクロスが発生しており、28ドルを目指す展開になると思います。

GEのような資本財株は、モメンタム株投資家や、地味で退屈なバリュー株投資を半ばあきらめたような投資家たちが好んで投資するような銘柄です。そのため値動きは激しく、00年に60ドルの高値をつけた後、株価は低迷し、09年には一時6ドルを割り込むまで暴落しました。現在は底値から5倍の30ドルで取引されていますが、依然としてピークの半値です。また、業績が不安定なことから配当も不安定です。

バフェット太郎のような配当再投資を戦略とするバリュー株投資家は、GEのような銘柄は注意深く避けます。一方で、株価の値上がり益だけを追求するモメンタム株投資との相性は良いです。そういう意味では、これからモメンタム株投資家にとってGEは「買い」でいいです。短期的には調整局面を迎えますが、中・長期的にみて、株価はまだまだ上がります。


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