ソフトバンク傘下の米携帯電話サービス大手、スプリント(S)が第4四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想-0.12ドルの赤字に対して、結果-0.14ドルの赤字と予想を下回りました。
売上高は予想80億6000万ドルに対して、結果80億7000万ドルと予想を上回りました。

後払い契約の契約件数は2万2000件の純増となり、国内のライバル企業、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)とAT&T(T)の両社を初めて上回りました。契約件数は全体で44万7000件の純増でした。

料金後納プランの解約率は、前年の1.84%から今期1.72%と低下しました。

17年3月期は、EBITDA(利払い前、税引き前、償却前利益)が95億~100億ドルになるとの見通しを示しました。


経営成績
1
05年のネクステル買収が裏目に出て業績が大きく悪化しました。13年にソフトバンクが213億ドルで買収しました。15年8月契約数ではTモバイルがSを抜き、業界4位に転落しました。
2

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EPS(一株当たりの純利益)は9年連続の赤字です。また、来期も赤字予想なので11期連続の赤字が予想されています。
3
本業の儲けは依然として少なく設備投資が多いため、フリーCFがマイナスになっています。ファンダメンタルズは弱く長期バリュー株投資には不向きな銘柄です。
4
日足チャートは三角保ち合いを形成しています。この場合、上か下のどちらかに大きく放たれる傾向があるので、3.80ドルのレジスタンスと3.40ドルのサポートラインのどちらをブレイクアウトするのか注目されます。
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