バフェット太郎です。

7日のNYダウ株式市場は、前日比+17.95ドル(+0.10%)高の1万7938.28ドルとまちまちで引けました。原油価格が上昇したことを受けてエネルギー株が買われたことに加えて、昨日のFRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長の講演で米国経済への懸念は高まらず、早期利上げ観測が後退したことを受けて、S&P500指数は史上最高値付近まで上昇しました。

原油が上昇した主な要因は、ドル安が進行したことに加えてナイジェリアの産油量が減少したことを好感したためで、年初来高値を更新しました。原油価格の上昇を受けて、エクソン・モービル(XOM)は90.71ドル(+1.53%高)、シェブロン(CVX)は103.32ドル(+2.13%高)、コノコフィリップス(COP)は47.54ドル(+4.44%高)、シュルンベルジェ(SLB)は80.10ドル(+1.28%高)でした。COPの上昇率が高いのは、ビジネスモデルが石油の探査・採掘等の上流部門に集中しているためです。一方でXOMの株価上昇率が低いのは下流部門にもバランスよく事業を展開しているためです。

バイオ製薬会社のパイオニア、バイオジェン(BIIB)は252.86ドル(-12.76%安)と急落しました。急落した主な要因は、多発性硬化治療薬が中間ステージの治験で目標に達することができなかったためです。同じくバイオ創薬企業のアレクション・ファーマシューティカルズ(ALXN)も治験の結果が思わしくなく138.13ドル(-10.9%安)と急落しました。さらに著名投資家ビル・アックマンの主力銘柄であるカナダの製薬会社バレアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は通期の業績見通しを引き下げたことで24.64ドル(-14.59%安)と急落しました。
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チャートはマーケット・ベクトル・バイオテク・ETF(BBH)の週足チャートです。ギリアドサイエンシズなど米国に上場しているバイオテクノロジー関連株26銘柄で構成されているETFで、昨年6月までは勝ち組ETFでした。それからわずか一年で高値から-24.5%安と急落するなど負け組ETFに成り下がってしまいました。これは薬価引き下げによる業績悪化懸念によるものです。

チャートは三角保ち合いを形成しており、どちらか一方に大きく放たれる展開が予想されています。昨年の夏までドヤ顔でバイオグロース株を保有していた投資家は、利益確定売りのタイミングと損切りのタイミングを逃して意気消沈していることでしょう。時代はバリュー株投資であり、グロース株ではありません。さて、三角保ち合いはどちらに放たれるのでしょうか。

グッドラック。

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