バフェット太郎です。

17日のNYダウ株式市場は前日比-57.94ドル(-0.33%)安の1万7675.16ドルと下落して取引を終えました。下落した主な要因は、アップル(AAPL)株が売られたことに加えて、来週に控えた英国のEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票を前に投資家が慎重になっているためです。

ウォールストリートジャーナルによれば、北京の知的財産当局は米アップルに対し、iPhone6とiPhone6plusのデザインが中国製携帯電話のものと酷似していることを理由に、両機種の北京市内での販売停止を命じました。
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(MacRumors)

これで販売禁止にするとかすげー理不尽だな!!

アップルは声明で「我々は先月上訴しており、その結果、販売禁止令は北京の知財裁判所の決定まで凍結されている」としています。

今回のような理不尽な裁判は中国では決して珍しいことではありませんが、AAPLも例外ではなく、今後どのような影響が表面化するかは不明です。
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AAPLの週足チャートです。先月、著名投資家ウォーレンバフェット氏率いるバークシャーハザウェイ(BRK.B)がAAPL株を購入していたことが明らかになると、株価は90ドルの水準をサポートラインに反発しましたが、ここにきて再び下落しています。

経済や株式投資の知識・経験が浅い投資家ほど、バフェットがAAPL株を購入したことでAAPL株は「買い」だと考えるものですが、同社の株価のトレンドが「弱気」であることに変わりはありません。業績は頭打ちで、今秋発売予定の新モデルもiPhonen6とほとんど変わらないことから業績が本格的に拡大基調に戻ることは考えられません。PERが10.61倍と割安に見えますが、これも見せかけでしかないのです。それでも投資のプロたちがAAPLの株を割安だと判断する理由は、416億ドル(4兆3680億円)もの莫大な手元資金が株主に還元されることを期待しているからです。

また、株価が本質的に割安であるからと言って、必ずしも株価が短期的に反発するというわけではありません。バリュー株投資家は、本質的な価値よりも割安な価格で放置されている株を買い、本質的な価値に戻るまで辛抱強く待ち続けることで利益を獲得します。しかし、それがいつのことになるのかは誰にもわからないのです。

現在、株価は三角保ち合いを形成しています。短期的には90ドルのサポートラインを試す展開になりますが、それを割り込むようなら70~75ドルがターゲットになります。つまり割安株が超割安株になり、投資妙味がさらに増すということです。バリュー株投資家には辛抱強さが求められるわけです。

グッドラック。
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