バフェット太郎です。

マネー雑誌なんかを読んでると度々、株で億万長者になったとか、資産を数十~数百倍にしましたーって記事を見かけるんですが、ほとんどの投資家にとってそういう記事は投資のモチベーションを高めるのには役立つけれど、投資の参考にはならないと思います。

なぜなら、基本的に短期間で資産を数十倍にするような投資手法っていうのは、日本の中・小型株にレバレッジを掛けて投資する大胆な投資戦略であることが多いからです。こうした投資戦略をやってると投資家人生は短命に終わりやすいんです。

ハワード・マークスも『投資で一番大切な20の教え』でこう記しています。「古いタイプの投資家がいる。大胆なタイプの投資家もいる。しかし、古いタイプの大胆な投資家はいない」。これは航空会社の「古いタイプのパイロットがいる。大胆なタイプのパイロットもいる。しかし古いタイプの大胆なパイロットはいない」というジョークをもじったものだと思います。
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どこの世界にも、無茶する奴はみんなから注目されてかっこ良く映るものですが、そういう奴は大概途中で死にます。悟空とか死んでばっかでしょ?ドラゴンボールの世界であれだけ登場人物が死ぬっていうのは、みんな無茶ばっかりするからです。その度にシェンロンとかポルンガを呼び出して何度も生き返らせてもらうわけですが、投資の世界にはシェンロンもポルンガもいないんです。

だから個人投資家は悟空なんかになるんじゃなくて一度も死ななかったミスター・サタンのような臆病者のように保守的な生き方でなければならないと思うんです。それを投資手法で応用するなら、例えば大型のディフェンシブ銘柄にレバレッジを掛けずに投資することだったりします。

ディフェンシブ銘柄とは食品・飲料、日用品、たばこなどの生活必需品株やヘルスケア株、通信株、公益株などです。これらのセクターの大型株を買うことで古いタイプの投資家になることができます。しかし、それは誰からも評価・注目されないとっても地味で退屈な投資戦略なので、結局みんな途中で諦めてしまうわけです。

大型のディフェンシブ銘柄に長期投資することは、とにかく忍耐力が必要で、短期的な値上がり益も期待できないので辛抱強く持ち続けなければなりません。そうしたハードルはあるものの、日本の中・小型株にレバレッジを掛けて投資するよりも、ずっと確実性が高く、多くの個人投資家がマネすべき投資戦略だと思います。

グッドラック。

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