バフェット太郎です。

6日のNYダウ株式市場は前日比+78.00ドル(+0.44%)高の1万7918.62ドルと反発して取引を終えました。上昇した主な要因は英国のEU(欧州連合)離脱によるマーケットの不安が後退したことに加えて、FRB(米連邦準備理事会)による利上げ観測が後退したためです。

英国のEU離脱について、ドイツのメルケル首相が「ドイツ経済への影響は今のところ限定的」と述べたことやFRBのタルーロ理事が「金融市場は十分その影響に備えている」と発言したことに加えて「物価が上向くと言うもっと確かな証拠が出るまで利上げする必要はない」との見方を示したことなどがマーケットを支えました。

また、午後に発表された6月14-15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、大半の委員が5月の雇用の急減速や英国のEU離脱の是非を問う国民投票を前に先行き不透明感が増しているため、利上げは待つのが賢明だと判断していることがわかりました。

その他には、原油相場が上昇したことに加えて、ISM(米供給管理協会)が発表した6月の米ISM非製造業総合指数が予想の53.3に対して、結果56.5と予想を大幅に上回ったことが好感されました。

一方で、金は二年ぶりの高値を更新し、米国の10年債利回りは一時過去最低水準になるほど買われました。
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★★★

マーケットを眺めると、英国のEU離脱による不安が後退しても、あるいはFRBの利上げ観測が後退しても、積極的にリスクを取りに行こうとする強気の姿勢は感じられません。

むしろ安全資産への逃避がより顕著になっており、ますます金や債券、ディフェンシブ銘柄などが買われています。また、アマゾン(AMZN)やフェイスブック(FB)など少数の好調なグロース株が買われる一方で、大多数の不調なグロース株が売られているなどハッキリと明暗がわかれています。

バフェット太郎はこのブログを開設して以降、明確にハッキリとグロース株投資の時代が終わり、バリュー株投資の時代が始まった」と主張してきました。米国株投資家のなかには未だにグロース株ばかりをポートフォリオに組み入れている人がいますが、ハッキリ言ってセンスないですよ。

グロース株や新興株に投資して積極的にリターンを狙っていきたいなら、最低限の嗅覚くらいは持っておきましょう。

グッドラック。


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