バフェット太郎です。

 
コングロマリット(複合企業)の代表格、ゼネラル・エレクトリック(GE)が第2四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想0.46ドルに対して、結果0.51ドルと予想を上回りました。
売上高は予想317億6000万ドルに対して、結果334億9000万ドルと予想を上回りました。

売上高は前年同期比15%増となるものの、新規受注は2%減少しました。新規受注が減少した主な要因は、原油価格の低迷を受けて、輸送機器や石油・ガスといった分野の需要が弱かったためです。一方で、電力、航空、ヘルスケア事業は好調でした。

ウォールストリートジャーナルによれば、ジェフ・イメルトCEO(最高経営責任者)は「ソフトウエア部門のGEデジタルなど、主な成長分野への投資を続けつつ、自社株買いや配当を通じて約260億ドルを株主へ還元する」と述べ、積極的に株主に還元する姿勢を見せました。

GEの母体は発明王エジソンの電気照明会社で、発電、再生エネルギー、石油・ガス、エネルギーマネジメント、航空、ヘルスケア、輸送機器など幅広く展開しており、エンジンでは世界有数の企業です。また、航空機、船舶、産業用など多種多様な製品を開発しており、1980年代にCEOジャック・ウェルチの指揮のもとM&Aを駆使し急成長しました。

しかし、08年以降は収益柱の金融部門が経営の足を引っ張りました。そこで2015年、GEはジェフ・イメルトCEOの指揮のもとで金融部門のほとんどを売却する一方、産業分野に集中するなど、選択と集中を進めています。

【経営成績】
1
業績は金融部門の売却により縮小しています。前期は金融部門の売却による損失を計上したため純利益が赤字に転落しています。今期の通期見通しは、買収したアルストム社の重電部門を含め過去最高の受注残を背景に利益は急回復する見込みです。
2

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EPS(一株当たりの利益)は今期1.50ドル、来期1.74ドルが予想されています。
3
本業の儲けを表す営業CFは縮小傾向にあり、それに伴いフリーCFも低迷しています。
4
GEの週足チャートです。決算発表を受けて株価は前日比-1.63%安と急落しました。チャートを眺めると、強気の上昇トレンドチャネルを形成していることが確認できます。トレンドチャネルのサポートラインは29~30ドルですから、目先この水準がターゲットになります。

グッドラック。

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