バフェット太郎です。

28日のNYダウ株式市場は前日比-15.82ドル(-0.09%)安の1万8456.35ドルとまちまちで引けました。まちまちだった主な要因は、自動車大手のフォード(F)が発表した決算が予想を下回ったことが懸念材料となった一方、引け後に発表されるアマゾン(AMZN)とアルファベット(GOOGL)の決算を控えて様子見ムードが広がったためです。

また、この日発表された米新規失業保険申請件数は予想26万件に対して、結果26万6000件と予想より悪かったです。ただし、基調としては依然として労働市場が力強さを維持していることを示しました。

★★★

自動車大手フォード(F)の決算内容は予想を下回る悪い数字だったので、株価は-8.16%安と急落しました。

予想EPS0.6ドルに対して、結果0.52ドルと予想を下回りました。
売上高は予想363億1000万ドルに対して、結果395億ドルと予想を上回りました。

ボブ・シャンクスCFO(最高財務責任者)は通期の見通しについて、米国での販売が下半期は伸び悩む見通しのほか、新型の大型トラック発売に伴う費用の増加、英国のEU(欧州連合)離脱決定によるポンド安、ユーロ安の影響を受けるとして、下振れリスクがあると言及しました。
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また、中国事業が不振だったことも大きく影響を受けました。アジア太平洋事業は四半期として3年ぶりの赤字に陥りました。中国は自動車購入の際に消費税軽減措置があるのですが、それも年末までなので今後の見通しは不透明です。ゼネラル・モーターズ(GM)の好調な決算とは対称的でした。

バリュエーションはPER6.91倍、配当利回り4.72%と高配当株です。しかし、自動車株のような景気敏感株の場合、減配や無配に転じることは普通なので、見せかけの高配当株になる場合があるので注意しなければなりません。
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Fの週足チャートです。上値が切り下がっている一方で下値は切り上がっており、三角保ち合いを形成していることが確認できます。この場合、どちらか一方に大きく放たれることが予想できます。

グッドラック。
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