バフェット太郎です。

長期投資の世界には二種類の長期投資家がいます。投資方針を決められる長期投資家といつまでたっても決められない長期投資家です。

ジェームズ・P・オショーネシーは著書『ウォール街で勝つ法則』において最高レベルの投資家に共通することは方針の一貫性であることを発見したと記しています。また、これはオショーネシー氏だけでなくAT&Tが同社の年金基金運用者について調べたところでも同じような発見をしました。それは、成功する運用者ほど分かりやすい形で定めた意思決定プロセスの明文化した投資方針を一貫して必ず実行することです。

バフェット太郎は、米国優良高配当株10社に均等分散投資しているのですが、その投資方針は以下の通りです。

【投資方針】
一、半月に一度構成比率下位銘柄を3000ドル程度買い増す。
二、利食い、損切り、リバランス等を目的とした売却は一切しない。
三、新たに銘柄を加えない。

バフェット太郎はこれくらいシンプルでわかりやすい形で定めた意思決定プロセスを一貫して必ず実行していますが、投資家の中にはろくに投資方針を決めず「なんとなく」運用している人が少なくありません。

投資の世界には無数に戦略があるため、一貫した投資方針を決めていないと、その時々に流行ってる投資スタイルに釣られて戦略と方針を変更することになります。短期投資家の場合ならそれで良いかもしれませんが、長期投資家の場合、頻繁に戦略を変えていては結果が出ません。そもそも長期投資とは簡単に結果が出るものではなく、最低5年はじっと耐えて保有する必要があるからです。
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5年という期間は非常に長いため、シンプルでわかりやすい意思決定プロセスを用意しておかないと、すぐに投資戦略を変更するなんてことになります。結果、いつまでたっても投資方針がブレブレで右往左往するだらしない投資家になってしまうのです。

経験の浅い投資家ほど、短期的な結果を求めるため長期投資が長続きしません。そのため退屈なディフェンシブ優良株への長期投資に飽きて、値動きの激しいグロース株やモメンタム株に銘柄を入れ替えて投資方針も変更してしまいます。

しかし、グロース株もモメンタム株も長期で成功した投資家はほとんどいません。ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え 』の「古いタイプの投資家はいる。大胆なタイプの投資家もいる。しかし、古いタイプの大胆な投資家はいない」という言葉の通り、グロース株やモメンタム株を長期間続けることは難しいからです。

長期投資は投資方針を決めて一貫して実行することで将来に渡って安定した株主利回りが期待できます。しかし、投資方針を決められず、その時々に流行ってる投資スタイルをマネてばかりいては、いつまでたっても結果は出ませんよ。

グッドラック。

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