バフェット太郎です。

FRB(米連邦準備理事会)による年内利上げがいよいよ現実味を帯びてきたことで、為替が前日比+1.26%高の1ドル101.77円とドル高が進みました。

イエレンFRB議長はこの日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催された世界各国の中央銀行関係者が集まる年次経済シンポジウムで「FRBが目標とする最大雇用と物価安定に米経済は近づいており、利上げへの論拠が強まってきた」と言明しました。また、FRBは経済が今後も拡大を続けると予想していると述べた一方、金利が予想通りに進むのはまれでしかないとも述べました。

イエレン議長は講演で、将来7割の確率で到達し得る金利水準の範囲を示した一枚のチャートを配布しました。そのチャートによれば、2017年末時点の金利は3%を超えることもゼロに逆戻りすることも、ともに7割の確率で起こり得るとなっています。つまり、「将来の不透明性を受け入れれば、金利がどうなるかなんて誰にもわからない」というわけです。また、利上げを決定する上でFRBは何を確認し根拠とするのかについて、明確な道筋は示しませんでした。

市場参加者たちが「じゃあいつ利上げすんだよー」ってなったところで、フィッシャーFRB副議長による発言が伝わると、それまで上昇していたNYダウは急落、為替もドル高に動きました。
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CNBCの9月に利上げが実施される可能性はあるか、また、年内に複数回の利上げを予期するべきかという二つの質問に対して、フィッシャーFRB副議長は、経済指標次第となるとしたものの「イエス」と答えることと整合性が取れていると語りました。また、複数の地区連銀総裁が年内に二回の利上げが可能との考えを示したほか、早期利上げは理にかなっていると語った声も聞かれるなど、FRBによる年内利上がいよいよ現実味を帯びてきました。

CMEフェッドウォッチによると、FRBが9月に利上げをすると市場が予想している確率は、昨日の21%から36%へと大きく上昇しました。また12月に利上げをすると市場が予想している確率は、昨日の51.8%から63.7%に上昇しました。
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ドル円の週足チャートですがダブルボトムを形成し底打ちしました。これから年末にかけてドル高が進み、利上げの恩恵を受ける金融株が買われます。

グッドラック。
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